11話 ページ14
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其処では、先ほど休暇を貰った女性社員たちが、小百合の服をとっかえひっかえ楽しんでいた。
「うーん、小百合は本当に何でも似合うねェ、
いっそ探偵なんか辞めてモデルにでもなりゃいいのに。」
小さな宝石の付いたネックレスを手に、溜息を吐く与謝野。
「其れ解ります。こんなに何でも似合う人なんて居るんですねー。」
水色のカーディガンを小百合に合わせながら首肯する綺羅子。
「私も、小百合さんのように綺麗な女性になれるよう精進しなければ………」
薄い桃色のワンピを戻し、奮起するナオミ。
小百合は困った様に三人を宥める。
「あのう、私の様な者が、皆様の貴重なお時間を割かせて本当に申し訳ございません……」
「そんな事在りませんわ!私たちこそ、
小百合さんのような美女を発掘出来て凄く嬉しいのです!」
ナオミが小百合の肩を揺さぶった。
「そうよ、ねぇ与謝野女医。」
「ナオミの云う通りさァ小百合。お前はもっと外見に自身を持って良いンだよ。」
「………そ、そうなのですか?」
「兎に角!今日は妾達に振り回されるンだね。 でも今日は乱歩さんとかの時と違って、
思いっきりハメ外して楽しみな!
ほらほら、次行くよ!」
与謝野は小百合を再び更衣室に押し込むと、シャッとカーテンを閉めた。
そして、その姿を、こっそり覗く姿が在った。
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水無月カエデ(プロフ) - ご愛読ありがとうございました。 (2019年8月18日 21時) (レス) id: d17efe557e (このIDを非表示/違反報告)
水無月カエデ - フラグ立ちましたね……… (2019年7月8日 22時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)
ふーゆず(プロフ) - 種田さん!?ええええええええええええええええええええ!? (2019年7月6日 5時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
大阪 - 確かに!! (2019年6月6日 22時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
水無月カエデ - ドラマの続編を切実に願う(真顔) (2019年5月9日 19時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月カエデ | 作成日時:2019年2月19日 20時