38話 ページ41
青緑の文字羅列が踊り、デッキブラシが変化する。
やがてそれは、
異常な硬度の樹木と化した。
「うぉらあっ!!」
小百合は、いつもらしからぬ大声で、
黒服を思い切り叩きのめした。
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「……ごめんなさい。床に幅を入れてしまって」
小百合は伊達に、申し訳なさげに頭を下げた。
黒服は既に縄で縛られており、
おじさんたちは解放されている。
伊達は微笑んだ。
「良いですよ。床なんてどうにでもなりますから。
……それよりも、貴女には、
まだ大切な仕事が残っていますよ。」
「?」
小百合は首を傾げた。
伊達の後ろから、
ちょこちょこと乱歩が進み出た。
その顔は、若干赤い。
「あの、さ。こゆ、聞いてくれる?」
「…………はい。」
乱歩は、懐から小さな箱を取り出し、
とても恥ずかしそうに叫んだ。
「ずっと君の事が好きだった!
絶対に幸せにする!
結婚してください!」
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こゆside
「結婚してください!」
その言葉を聞いた瞬間、
世界中の時が止まった気がした。
…………本当に、良いのかな?
私なんかで。
私のような、愛の言葉一つ素直に受け取れない、
凄まじく捻くれたやつに。
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「ーーーー本当に、私なんぞでよろしければ」
目にいっぱい涙を溜めて、小百合は言った。
「よろしく、お願いします」
乱歩は、その言葉を聞いた瞬間、
小百合に思い切り抱き着いた。
ナオミたち女子勢も、小百合に纏めて抱き着いた。
すると、誰かがドアを開けた。
そこには、鴎外達ポートマフィアが居た。
鴎外は、拍手しながら言った。
「いやあ、おめでたい限りだ。」
「ポートマフィア……!」
今にもデッキブラシを握りそうだ。
それを太宰が静止にかかる。
「まあまあこゆちゃん。
ネタバラシをすると、
今回の事件は全て自作自演なのだよ」
は?とでも言いたげに、
小百合は乱歩を抱いたまま目を見開いた。
「あの不幸な黒服さんは、マフィアのでも演技力に長けた人。この為に選んだのだよ」
鴎外の後ろから、エリスがトコトコと走ってきた。
「全部、コユリとランポの為よ!」
小百合は、再び泣きそうになるのをぐっと堪えた。
それを見て、与謝野が叫んだ。
「さあ!今日は酒宴だよ!」
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森さんと与謝野せんせ対面は大目にみてください…
あと展開急すぎますね。ごめんなさい。
文字数の所為です。
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水無月カエデ(プロフ) - ご愛読ありがとうございました。 (2019年8月18日 21時) (レス) id: d17efe557e (このIDを非表示/違反報告)
水無月カエデ - フラグ立ちましたね……… (2019年7月8日 22時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)
ふーゆず(プロフ) - 種田さん!?ええええええええええええええええええええ!? (2019年7月6日 5時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
大阪 - 確かに!! (2019年6月6日 22時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
水無月カエデ - ドラマの続編を切実に願う(真顔) (2019年5月9日 19時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月カエデ | 作成日時:2019年2月19日 20時