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19話(過去編) ページ22

異能特務課スキツフにて。


安吾は、報告書を提出した後、上司である種田に尋ねた。




「何故あの少女の保護を決めたのですか?



しかも長官直々に」


すると、種田は目を伏せた。

「それはなぁ………安吾。

あの子が【特一級危険異能者】になりうるからや。」

安吾の背筋が伸びた。

理由は自分の部下をいつも困らせる某殺人探偵(あだ名は凍った血の死神らしい)
がその指定を受けているからである。

しかし、と安吾はさらに尋ねた。

「見た限りでは―――――――

長官、貴方が視た彼女の能力は

【触れた物を進化・退化させる能力。】

とてもでは在りませんが――――

危険異能としては、別に不安はないと「あんなん嘘に決まってるやろ。」


「え?」


「あの子のほんまのの能力は、そんな生半可なモンちゃう。




あの子が異能に気付いたきっかけ――――――なんやった?」


「慥か――――――ベランダの植木鉢から出た芽に触れた瞬間、

急に成長し始め、花を咲かせたからだとか」


「可笑しいとは思わなんだか?」


「………え?」

「単純に進化させるんならば、


どこにでもあるような芽から突然変異種の植物が産まれるんが普通やと思わへんのか?」


「それは……そうですけども」


「視た儂やから云えることやで。


あの子の異能力は―――――――




万物を毀し、万物を創る――――――


分解・修復(オーバーホール)】の能力者や。」

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水無月カエデ(プロフ) - ご愛読ありがとうございました。 (2019年8月18日 21時) (レス) id: d17efe557e (このIDを非表示/違反報告)
水無月カエデ - フラグ立ちましたね……… (2019年7月8日 22時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)
ふーゆず(プロフ) - 種田さん!?ええええええええええええええええええええ!? (2019年7月6日 5時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
大阪 - 確かに!! (2019年6月6日 22時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
水無月カエデ - ドラマの続編を切実に願う(真顔) (2019年5月9日 19時) (レス) id: 0e0abeeec8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水無月カエデ | 作成日時:2019年2月19日 20時

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