目指すは鬼殺隊ハッピーエンドじゃぁぁぁ！！８

３１９．風邪は引きたくないけど ページ33

「ちょっ！！なにしてるんですか！！」





私はあわてて宇随さんに背を向けた。




いくら大好きな作品のキャラと言えど




私だって花も恥じらう乙女、さすがにそれ以外見れるわけない。




すると宇随さんは平然と




「何って、濡れたから脱いでんだろうが。このままじゃ風邪ひいちまうからな。」




あ〜、なるほどね、、、、、






いや、べつに何かを期待してたとかそんなことは一切ないけど





なんだかそう平然と答えられるとなんだかちょっと虚しさがあった。








「それより、このままじゃ風邪ひくぞ、お前も脱げ。」





「へ？」




確かに今の季節、日中は温かくとも夜になればまだまだ冷える。





宇随さんの言う通り、すでに日はほとんど沈みかけ





この濡れたままで居れば最悪体調を崩すかもしれない。






が、しかし花も恥じらう年頃の乙女が異性の






それも大好きな作品のキャラクターの前で脱ぐなんてできない！！！





義勇や錆兎、獪岳なら弟みたいなもんだし平気だけど






相手は宇随さんだしなぁ





(善逸はかわいい弟弟子だけどこのことに関しては例外)




そうしてうんうん唸っていると





私の背後にぬっと大きな影ができた。




「地味に悩むな、こんなことで風邪をひかれたんじゃこっちの寝覚めがわるくなるだろうが。」





「いや、それはそうなんですけど、、、ってちょ、やだ！！なにするんですか！」

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