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そ「まだ聞きたいことはあったけど、まだ上手く自分の中の情報を扱えてないみたいだから取りあえずここまで。」
『落ち着くまでしばらくは部屋を与えるので、其所でゆっくり過ごされて下さい。説明がてら、私が案内しますね。』
依然暗い顔をしている彼の手を取り、この無機質な部屋を出る。そらるさんの「いってら〜」なんて呑気な声を背に私達は歩き出した。
め「……此処、一体何なんですか?」
怯えながらも怪訝そうに聞いてくる彼は幾分か顔色は良くなったが、そのせいで触れられたくない部分に触れられてしまった。正直こうなるのが面倒だから最初は助けるか躊躇った。
それでも彼の様子の方が圧倒的に酷く、自分の事情など気にしていられない、そう思って此処まで連れてきたのだ。
けれどこれもきっと私達のエゴ。どのみち長い滞在になりそうだし、この子にはきっと教えるべきなのだと思う。
私は意を決して 彼に説明を始めた。
『ここはただの実験施設。』
め「実験……?それは……聞いてもいいやつですかね、」
『まぁ出来れば聞かせたくないけど… 君は長い付き合いになりそうだし説明しておくね。』
『
め「コールドスリープ……?」
.
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作者名:聖 | 作成日時:2022年7月20日 16時