Alice in ██ .【my】 (ページ3)

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天「お待たせ～～！それで、頼みたいことって？」

『お、来た来た。色々あってこの人運んでほしくて‥‥』

このままだと熱中症が悪化してしまうと思い木陰に避難させておいた彼を手のひらで指し、暑さのせいか若干頬が紅潮している友人に頼んだ。

すると友人‥‥‥天ちゃんは大きく顔を歪ませ困惑していた。

天「ちょ、ちょっと待って俺走ってきたから人一人持ち帰るのは‥‥‥てか誰か運ぶんだったら最初からそう言ってよ！」

『いやだって仮に車で来たとしても此処まで来れないでしょ。道狭いし。』

天「広い所に停めてそこまで運び出せば良いじゃん！！」

‥‥‥‥その発想は無かった。これが私がよく馬鹿と言われる原因なんだろうなあと思いつつもう一度彼を見つめる。
もうここまできたら２人で施設(・・)まで運べるのではと思えてきた。
かの有名な一休さんも「心配するな。何とかなる。」という名言を残しているくらいなのだ。成人男性の一人や二人、何とかして運べるだろう。
‥‥やっぱり二人は嫌だな。

天「とにかく別のメンバーに頼んで車出してもらうから‥‥」

『いや、２人で運ぼ。』

天「はっ？？？」

『いけるいける。今まで沢山の人持ってきたし。』

天「いやそれとこれとは話が別っ‥‥『そっち持って～優しくね。』‥‥‥‥Aってたまにコミュニケーション能力欠如してるよね。」

呆れながらも手伝ってくれる天ちゃんはやっぱり優しい。病人に対する運び方では絶対にないが、今はこうする他ない。
私達が連れて行きたい所までは1kmあるか無いか程度なので大丈夫だろう。‥‥‥きっと。恐らく。

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文才が欠如してる