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side you



『この人、大丈夫‥‥‥ではなさそう‥』



地面に膝を付けながら、目の前で気を失ってしまった 橙色の髪をした男性を見つめる。
閉じられた目は睫毛が長く、顔全体を見なくても美形なのは間違いなかった。



『このまま放置するのもあれだし、取りあえず連れ帰るかぁ‥』



とは言ったものの(恐らく)成人男性を抱き上げられる程の力は私に無い。
こういう時に役立つのが友達というものだ。‥‥‥こんな言い方をするとまるでパシリの様に聞こえてしまうかもしれないが。

誰に言っているのでもない弁明に似た何かを考えながら携帯を取り出す。
普段から何かと関わってくるあの友人に電話をかけると、僅か3コールほどで繋がった。




『あ、天ちゃん?ちょっと頼みたいことあるんだけど‥‥‥ほんと!?じゃあ此処の詳細送るから出来るだけ早く来てほしい、頼んだ!』



これで一つの問題は解決したが、まだまだ問題は大量にある。
これから行わなければいけない様々な行程を想像して、小さくため息をついた。

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作者名: | 作成日時:2022年7月20日 16時

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