【銀魂】電車に乗ってただけなのに･･･その3

○98話 ページ19

「よし、買い出しおしまい」




大量の荷物をもって道を歩いていると




通行人(女)「きゃー！ひったくりよ！！」




女性の悲鳴が聞こえた




事件か！と思い振り向くと




そこには地面に転んでいる女性とその女性の鞄を盗んだ犯人らしき人物がこちらに向かって走っていた




犯人「どけ！！お前ら、殺されテェのか！！」




長い鉄製の棒のようなものを振り回しながら逃走する犯人




私は咄嗟に持っていた荷物を下ろし、すぐ近くでおじさんが持っていた箒を拝借した




「すみません、これ借ります！！」




おじさん「えぇ？！お嬢ちゃん、危ないよ！」




おじさんの言葉を無視し、私は犯人の目の前に立ちはだかった




犯「おい、女！どけ！！！」




「それはこっちのセリフです！
武器を下ろしなさい！！」




犯「どかねぇなら殺すぞ！！」




そういうと犯人は真っ直ぐこちらに突進してきた




以前の私であったらちびって泣き出すところだが




今は違う




沖田先輩、近藤さんにみっちり仕込まれた剣術、今こそ活用すべき！！




「やぁあ！！！」




振り回していた棒をなんとかかわすと箒の先端を犯人の手元に当てた




あまりの激痛に持っていた棒を手放した犯人




カランッと棒が落ちる音がする




でも、まだ諦めていないようだ




こちらをぎろりと睨みつけ、今にも襲ってきそうだ




大丈夫、落ち着け




自分の落ち着かせるために心の中で言い聞かせる




いつ襲い掛かられてもいいように私はまた箒を構えた




来る！




と、思った瞬間




私の予想とは違い




犯人は私のいる方向とは逆の方に飛んでいってしまった





私以外の誰かが犯人に刀を振るったのだ




私はその後ろ姿を見たことがある




長く美しい髪




青い着物に白の羽織を着ていて




白くて大きなよくわからないものを連れている




その人の名前は…




？「天誅！！！」




桂小太郎だ！

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