めいちゃんといろいろ。

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焼肉屋で顔が火照って酔いが回っちゃうあれに似たもの、
目の前のひと、すごくすきで、顔が熱くなって、さらに酔いが回る。


「めいちゃん、好きになってきた」
「ほんと？嬉しい」
「めいちゃんももっと酔わなきゃ、ね、」
「酔わなくてもすきだよ」
「ぁ、めいちゃ、めいちゃん、」


アルコールのせいで視界がゆらゆらしてきて、大好きな顔が見えなくなってしまった。
顔を掴んで引き寄せて見つめると、めいちゃんも熱くて赤い。
暑いの？酔ってるの？恥ずかしいの？どれだろう。


「もうだいぶ限界だね、寝よっか」
「寝ない、飲む」
「ん〜めいちゃん、Aと一緒に寝たいなぁ」
「あー！、ずるいやつだ〜」
「ふふ、ね、ベッドいこうね」


力が入らない私の両腕をめいちゃんは自身で首の後ろに回して、そのまま腕を脇腹と膝裏に回して抱えた。


「おひめさまだっこ、」
「めいちゃんのおひめさまじゃん、良かったね」
「じゃあ、めいちゃん、おうじさまなんだぁ、」
「そうかもねぇ」


もうあと僅かしか動かない脳の回転で持った思考が、するすると口から出ていって止められない。

ベッドに着くとゆっくりと降ろしてくれて、一緒の布団に入る。


「ふ、あつそう」
「あつい〜服なんて着てらんない」
「風邪ひくでしょ、だーめ」
「じゃあ、ちゅーしたい」
「え〜酒臭いしなぁ〜笑」
「なんでそんなこというの〜、？」


訳の分からない涙が出てきそうで本当に酔いすぎてしまったみたい。
笑って涙を拭ってくれる手さえも愛おしい。


「ごめんってうそうそ笑 、目閉じて？」
「ん、」


静かな口付け。
ずっとうるさかった私のせいで久々に静寂を感じた。


「ぁ〜、すき、めいちゃんの、ちゅーすき、」
「もう寝れそうですかね？ おひめさま」
「うん、寝れます、おうじさま」
「ふっ笑 明日も目覚めのキスで起こしましょうか」
「おねがいしま、す」



次の日の朝、深くて苦しいキスで起こされて過去の自分に後悔することを知らないまま、幸せな眠りに落ちた。

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