束縛されました⁀➷

4話 ページ5

朝から外で雨の音がする。



雨の日ってテンションがすごく下がる。

いつも刀也と学校に通っている私は今日は一緒に行きたくない気分だった。

とうや迎えに行きましょうか?
A一人で行くから大丈夫〜!


今日は1人で不破のことを真剣に考えながら学校に行こう。


「おはようAちゃん、今日も学校行って偉いね〜」

近所の“お姉様”が犬の散歩をしながら話しかけてくる。

犬が少し刀也に似ているから顔を合わせるのが気まずい。

『ありがとうございます〜！今日も頑張ってきます！』



雨がどんどん激しくなっていく。



不破は友達として好きだけど恋愛感情では無い。

…刀也も。

こんな事考えてたら刀也と喋りずらくなってしまう。

もう考えるのはやめよう。



放課後___


「あー…傘忘れたあああああああああ」

聞き覚えのある叫び声が聞こえる。


『葛葉うるさあああい』

「…あ、A」

『傘忘れたなら一緒に入って帰る？』

「は?!」

『家近いしそうしよーよ』

「もちさんに怒られる…」

『ん？なんかいったー？』

「じゃあ遠慮なく入れてもらおう」

『今日の行きも雨降ってたよね?その時どうしてたの』

「叶に入れてもらってた」

『なるほど』

もう葛葉の家の前に着いてしまった。
近すぎだろ学校。

『じゃあねー』

「じゃ。」

久しぶりに話したから楽しかった…

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