理想じゃなくて警報 ページ11
「ね、Aちゃんは鉄朗のこと恋愛的な意味で好きじゃ無かったんだよね？」
「そうですよ。理想とかけ離れてますしね。」
それを聞いた白井は興味津々といった目をして
「Aちゃんの理想ってどんなの？」
とAに尋ねた。
「そうですねー。身長が高くて金髪で眼鏡をかけててちょっと捻くれてて不器用な頭の良い人ですかね。」
答えたAの頬はわずかに赤くなっていた。
「へぇ〜！やけに具体的ね？」
白井は何かを察したのだろう。
ニヤニヤと笑いAの顔をのぞきこんだ。
そして言葉を続ける。
「もしかしてだけど…好きな人の特徴をそのまま理想として言ってるとか？」
その言葉に一瞬Aの肩が跳ねた。
「別に、そんなこと無いですよ。ただ私の理想が具体的なだけです。」
そう言いつつもAの顔は赤く染まっていた。
「あ、そう。で？その理想の人の名前は？」
「
「その人の歳はいくつ？」
「あ！もしかしてバレー部の人？」
意地の悪い顔をした白井はAに質問を浴びせる。
「理想は理想ですよ。
何でそんなに知りたがるんですか。」
相当
「だって、応援したいじゃない。Aちゃんが好きになるくらいだもの。きっと素敵な人なんでしょう？
どんな理由であれAちゃんは私の恋を応援してくれているから私もAちゃんの恋を応援させてほしいの。」
優しく微笑んだ白井にAも微笑み言葉を返す。
「先輩…何綺麗事並べているんですか。まさかそれが本音だなんて言いませんよね？」
「あら。バレた？そうね本音を言ってしまえばAちゃんの弱みを握れて鉄朗を取られる不安が消え去り一石二鳥だからだわ。でも応援したいのは本当よ？」
先程までの笑顔が嘘のように現在の白井の表情は
なんの感情も持ち合わせない
Aは呆れたように言葉を発する。
「そんなことだろうと思いました。応援も何も、
ほんとうにただの理想なので。」
その言葉に白井が何かを言おうとした瞬間
《bibibibibibi》
何かの警報のような音が大きく鳴り響いた。
「なにっ？なんの音？！」
混乱する白井。
その隣でAは冷静に鞄から携帯を取り出し
《pi》
「はい。もしもし。」
電話に出た。先程の警報のような音は
Aの着信音だったのだ。
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ろまじ(プロフ) - 奏天さん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。正直コメント拝見した瞬間あまりの勢いに動揺しました笑とても嬉しいですありがとうございます。 (2022年1月26日 20時) (
レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ好きです(遺言) (2022年1月6日 18時) (レス) @page41 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - コムギさん» 返信遅れてしまって申し訳ありません。コメントとても嬉しいですありがとうございます。とてもゆっくりですが更新頑張りますね。 (2021年10月15日 23時) (レス) @page40 id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - この作品面白くて見てて楽しいので凄く好きです！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年8月19日 0時) (レス) id: 7b0ed3f04f (このIDを非表示/違反報告)
ろまじ(プロフ) - 豆さん» ありがとうございます。だいすきだと言っていただけてとても嬉しいです。お言葉を糧に更新頑張りますね。 (2021年1月14日 10時) (レス) id: 18231af5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろまじ | 作成日時：2019年6月30日 22時
