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37クィディッチMVP ページ37

オリバーの余りにながながとした演説の後、グラウンドに出るまでは、緊迫とした時間が流れた。

「さて、もう始まるぞ。本番だ。緊張するか?」
そう訊いたオリバーの瞳は揺れるように輝いていた。

「すこしね」
Aは、オリバーの唇の震えを見て、自分を奮い立たせた。
ウィーズリーの双子ですら緊張しているのだ。Aは、メンバーがこの試合にどれだけの時間を費やしてきたかを思い出して、箒を強く握った。

オリバーは、試合の直前に、初試合で頭にブラッジャーを喰らって1週間後に目が覚めたことをAに耳打ちした。彼なりのジョークだったらしいが、ただただ恐怖心を生むだけであった。


グラウンドに出ると、脳が震えるほどの大歓声が起こった。それが収まらないうちに、マダム・フーチの掛け声によって試合が始まった。

Aの活躍は目覚ましいもので、スリザリンのデカブツキーパーをものともせずに、グリフィンドールに多くの点数を与えた。

素晴らしい身のこなしと、夏休みに比べて少し焼けた肌(それでも不健康)が、Aの頑張りとして現れていた。

すこし気がかりだったのは、どこを探しても観客席にアリシアの姿が見当たらないことだった。
アリシアとは、ひと月ほど前の朝食からというもの、まともに口を聞いていない。
母親の話しをするアリシアをずっと羨ましく思っていたAには、自分に与えられた才能や恩恵を認めることができなかったのだ。

「ブラッジャーに気をつけろ!よそ見は禁物だぞ!」
オリバーの一喝で、Aは観客席から目を離した。


それからしばらく経って、スリザリンがスニッチをキャッチし敗北となってしまったが、点数的には20点ほどの僅差で収まった。

Aは更衣室を出ると、グリフィンドール生による称賛の嵐で迎えられた。

疲れが溜まっていたAは、その群衆をすり抜けるようにして寮へ戻り、ベッドに入るなり気を失ったように眠った。

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ニコラス(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます!励みになります。これからも妄想空想を書き並べます! (4月2日 23時) (レス) id: 95ad312506 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - いつも楽しんで読んでいます。物語の続きが楽しみで仕方ないです。 (3月30日 19時) (レス) @page28 id: cada4a4ce1 (このIDを非表示/違反報告)
ニコラス(プロフ) - あやなみ。さんありがとうございます😊 (3月10日 19時) (レス) id: 95ad312506 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - ✉️。こんにちは、とても面白いです。ハリポタ大好きです!これからも更新応援してます!あのもしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?体調に気をつけて頑張ってください!返事待ってます。ニコラスさん💝 (3月10日 18時) (レス) @page2 id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニコラス | 作成日時:2024年3月9日 19時

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