救出 ページ35
五条side
残穢を追って辿り着いた場所は、この近辺では珍しい廃墟だった。
「こんなトコあったのかよ。」
「見たところ１０年は経っているかと思われますね。」
犀川の言う通り、廃墟は窓ガラスも割れて所々が崩れかけている上にいたる場所に蔦がある。
「……悟様、どうやってお救いするのですか？」
「とりあえず雑魚を軽く打ちのめしてからAが起きてた場合は眠らせてお前に託すからこっから離れとけ。」
「畏まりました。」
「んじゃ、まぁ行くとするか。」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
Aside
『………ん……』
頭がボンヤリする。
私どうしたんだっけ？
『(確か……具合悪そうな人がいて、見過ごせなくて声掛けて……それから……)』
ボンヤリする頭で必死に考える。
徐々にハッキリしていく視界にハッと思い出した。
『(そうだ……！スーパーに行こうとしたら気を失ったんだ……！)』
ガバリと起き上がり辺りを見回すが薄暗く良く見えない。
『(何処だろう……そもそも何で私が連れ攫われたの？あの男の人が私を？何が目的で？)』
拘束されてないのは私が抵抗しない、又は出来ないと思ってるからだろうか。
『(逃げたくてもこんなに暗いと闇雲に逃げるのも危険だよね……？)』
どうしようと悩んでいると暗闇から誰かの足音が聞こえた。
「あれ？起きた？」
『………どちら様ですか？』
「忘れたの？ほら、俺だよ。具合悪そうな振りしたら簡単に引っ掛かってくれたよね、おかげで事が進みそうだよ。」
そう言いながら男の人はニコリと笑って近付いてくる。
薄気味悪い笑みに後退った。
「おいおい、本当にこんな非術師のガキが五条悟の弱点なのかよ？」
『(まだいるの？！)』
「間違いないって。あの五条悟がわざわざ自分で会いに行って更にこの子が通る道にいる呪霊を祓ってるんだから。」
『(悟君の名前？この人達は悟君を知ってるの？)』
「あ、逃げようとか思わないでね？君は五条悟を誘き寄せる為の餌なんだから。」
震える声で私は男の人に聞く。
『……悟君をどうするんですか……？』
「ん？それはね、殺すんだよ。」
『……え？』
「普通に立ち向かった所で無下限があるから殺せない、そこで君を盾にして無下限を使用させず無抵抗にさせ殺す。」
「俺ら呪詛師からしたら五条悟が生きてるのは都合悪ぃからな。」
“呪詛師”
それは非術師を殺す人達、そう父さんが教えてくれた事だった。
※お気に入り100人有難う御座います！！
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アユリア - やったー！更新されてる！これからも頑張って！ (9月22日 4時) (
レス) id: cf016600b6 (このIDを非表示/違反報告)
花飾り - このお話大好きです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年11月17日 13時) (レス) @page46 id: 1e2af6a07a (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 累さん» 有難うございますーー！！！更新頻度めちゃくそ遅いですけど、もっと楽しんでもらえるように頑張ります！ (2022年2月8日 9時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - 作品読ませて頂きました。みゅうさんの世界観大好きです。『私の』シリーズもこちらも楽しみにしています。 (2022年2月8日 6時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - みゅうさん、この小説は五条悟オチですか？続き頑張ってください。 (2022年1月25日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅう | 作成日時：2021年12月27日 9時
