呪詛師達の企み ページ31
某所ー
「また、邪魔された……！！」
「何なんだあの男は……。」
そう声を上げているのは五条悟を狙った呪詛師達だ。
個人では五条悟に敵わないと分かってる彼等は多勢で攻める事にしたのだが、最近は五条悟にすら遭遇出来ず抹殺されている。
それもたった１人の男に。
「あの男の持ってる刀はなんだ？」
「あんな刀身の長いヤツは初めて見るぞ。」
「呪力は無いが非術師でもない……呪術師にいたか？」
丸い眼鏡を掛けたひ弱そうな男ーA誠人は今や呪詛師の間では有名になっていた。
「奴のせいで五条悟を狙うのも難しくなってきている……。」
呪詛師達が五条悟を狙おうとすれば、何処から情報を得るのか呪詛師達の目の前に現れては刀身の長い刀ー祢々切丸ーを振り回し呪詛師達を抹殺する。
呪詛師が１０人いたら１人生き残れば万々歳と呪詛師の間では騒がれていた。
「確か、五条悟の傍に女がいたはずだ。」
「五条悟が大事にしてる奴か。」
「ソイツを人質にして奴を誘い出そう。」
「それがいい。呪詛師殺しの男にはあの男……呪術師殺しの男を対峙させて足止めさせよう。」
「名案だ。」
彼等は知らなかった。
彼等の狙う女ーAAが五条悟の引き金になっている事を。
呪詛師殺しのA誠人が呪術師殺しの男ー禪院甚爾の血縁者である事を。
一介の呪詛師達が知る由もなかった。
そして死んでしまいたいとすら思ってしまう程の地獄を見る事になるとも。
ーーーーーー
ーーーー
ーー
久遠翠襲来から１週間が経った。
いつもの様に夕飯の材料を買いに外へ出ていたAは道端で蹲っている男に遭遇した。
『あの、大丈夫ですか？』
隣にしゃがみ肩に触れながら声を掛けてきたAに男はそろりと顔を上げながら礼を言う。
「あ、あぁ……少し、立ち眩みしてしまっただけなんだ…」
『肩を貸しますから、あそこのベンチで座りましょう。』
「ありがとう。」
自分より背の高い男に肩を掴ませベンチまで歩く。
男を座らせるとAは横に座らず目の前に立っていた。
「すまないね、助かったよ。」
『いえ……私もう買い物行かなきゃいけないのでこれくらいしか出来ませんが、一向に良くならないならご家族に来て頂いた方が良いと思います。』
「もう呼んであるから大丈夫だよ。」
男の言葉と同時に首に衝撃を感じ、Aは気を失った。
倒れ込むAを受け止めた男はニヤリと笑う。
「これで五条悟を殺せる。」
そう呟いて男は立ち去った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アユリア - やったー！更新されてる！これからも頑張って！ (9月22日 4時) (
レス) id: cf016600b6 (このIDを非表示/違反報告)
花飾り - このお話大好きです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年11月17日 13時) (レス) @page46 id: 1e2af6a07a (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 累さん» 有難うございますーー！！！更新頻度めちゃくそ遅いですけど、もっと楽しんでもらえるように頑張ります！ (2022年2月8日 9時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - 作品読ませて頂きました。みゅうさんの世界観大好きです。『私の』シリーズもこちらも楽しみにしています。 (2022年2月8日 6時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - みゅうさん、この小説は五条悟オチですか？続き頑張ってください。 (2022年1月25日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みゅう | 作成日時：2021年12月27日 9時
