だからこそ彼女が愛しい ページ28
Aside
今日は珍しく悟君が来ない日だった。
数日前に彼から
「その日は俺、用事あるから。」
とだけ伝えられ私も了承した。
ここ最近は殆ど悟君といたから久々の１人だ。
『……せっかくだし外ブラつこうかな。』
それがいけなかった。
「悟様に近付かないで下さい！」
私の前に立ち、そう叫ぶように言ってるのは同い年くらいの女の子。
服装とか雰囲気からして恐らくお嬢様だろう。
『(マジか……どうしよう、心底面倒臭い…。)』
そう思った私はお嬢様に向けて言葉を返した。
『近付くなと言われても、悟君とは付き合ってますし…。』
「つ、付き合ってるですって！？」
『(あ……言葉間違えたかも。)』
“かも”ではなく間違えたのだ。
案の定、お嬢様は顔を真っ赤にして怒りのボルテージが上がっているのが分かる。
「非術師の癖に悟様と付き合ってるなんて…！！貴女、あの人がどれだけ凄い方か知ってらっしゃるの！？」
『え？一応知ってますよ？悟君本人からも聞いてますから。』
「なら下等な人種が付き合って良い方ではないという事くらいお分かりで！？」
『下等な人種って……』
「非術師なんてただ呪いを産み出すだけの猿同然じゃありませんか。六眼と無下限を持ち合わせている悟様には貴女みたいな穢らわしい存在じゃなく、私の様な才のある呪術師の家系ではないと。」
ブチッ
あまりの言い草に何かがキレた。
穏便に済まそうとしていたにも関わらず私の口から出たのは
『馬鹿馬鹿しい。』
その一言だった。
「な、なんですって！？」
『非術師だろうが呪術師だろうが同じ人間には変わりないでしょ。呪いが見えて祓えるから自分達は特別な存在とでも？笑えんだけど。ぶっちゃけさ、非術師が呪いを産み出すから呪術師は仕事があるんじゃないの？非術師いなければ呪術師って何の為に存在するのかな？』
お嬢様が金魚の様に口をパクパクとしているが私の口は止まらない。
『六眼と無下限持ってるから何？貴女はステータスでしか彼を見れないわけ？私が一緒に居るのは“御三家の五条悟”でも”六眼と無下限を持っている五条悟“でもない。”ただ１人の人間である五条悟“と居るのよ。呪術師だろうが五条家の至宝だろうが知ったこっちゃないわ。』
吐き捨てる様に言い放てば彼女はワナワナと震え始めた。
まさか、ここまで言い返されるとは予想してなかったのだろう。
少しだけ涙目だ。
やりすぎた感は否めないが後悔はしてない、寧ろやりきった感があった。
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アユリア - やったー！更新されてる！これからも頑張って！ (9月22日 4時) (
レス) id: cf016600b6 (このIDを非表示/違反報告)
花飾り - このお話大好きです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年11月17日 13時) (レス) @page46 id: 1e2af6a07a (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 累さん» 有難うございますーー！！！更新頻度めちゃくそ遅いですけど、もっと楽しんでもらえるように頑張ります！ (2022年2月8日 9時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - 作品読ませて頂きました。みゅうさんの世界観大好きです。『私の』シリーズもこちらも楽しみにしています。 (2022年2月8日 6時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - みゅうさん、この小説は五条悟オチですか？続き頑張ってください。 (2022年1月25日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅう | 作成日時：2021年12月27日 9時
