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俺と犀川の2人掛かりでも運ぶのが辛いほど重いソレを何てことはないように持ち上げて、肩に担いでいる。
「……そんな軽くなくね?」
「まぁ、君らには重いだろうね。コレは僕が高専時代に使ってた呪具でね、卒業して高専にポイッとしたんだけど五条が保管してたみたい。」
「その中身なに?」
「ん?コレ?コレは
“この手に馴染む感じ懐かしいな。”
そう呑気に笑っているが“祢々切丸”は特級呪具だ。
全長324·1cm、刃長216·7cm、重さ24kgという人間が簡単に持ち上げる事の出来ない刀。
「(なのに、おじさんはいとも簡単に持ち上げてる。)」
フィジカルギフテッドはそんな事も可能なのか?
それとも、おじさんが規格外だからなのか?
「(わっかんねぇ……あの男もおじさんと同じフィジカルギフテッドだったけど、おじさんみたいにコレ持てんのか?)」
あの任務で殺り合った男とおじさんが重なる感じはしなかった。
「……おじさん、ソレ抜くの?」
「え?抜かないよ?こんなクソ長いの抜いてたら時間掛かっちゃうし、それだったらボコった方が早い。」
良い笑顔で言ったおじさんは徐ろに布を外す。
現れた祢々切丸は鞘と柄の部分が紐で固く結ばれているのが分かった。
「例えば……こんな風に、ね!」
丁度いいタイミングで出てきた呪霊、2級程度の奴に祢々切丸を振り回し鞘の部分で一撃。
ワラワラと出てくる雑魚を棒術の動きで倒していく。
「……犀川、俺の見間違いじゃなければアレって特級呪具で刀だったよな?」
「私もそう認識しております。」
「扱いが棍棒と一緒じゃん。」
あっという間に雑魚は一掃され、出てきた特級呪霊におじさんはヘラリと笑った。
「もしかして、あの雑魚ぜーんぶお前の手下?なら悪い事したね。」
【§£©‼©‡¢€‼‼】
「え?何言ってんのか分かんねぇから日本語で喋ってくんね?」
【€¢£‼§¢©£§‼‼】
「あはは!全く通じねぇんだけど、キチンと日本語喋れるようになってから出直せよ。」
トンッ
軽くおじさんが祢々切丸で特級呪霊を小突き、それが合図かの様に猛攻撃が始まった。
相手に一切手出しをさせず無駄のない動きで攻撃していくおじさんは楽しげだ。
「(……親父が話盛ってるわけじゃなかったのか……)」
時間を掛けずに祓い終えたおじさんを見て俺は
「(この人が敵じゃなくて良かったかも……)」
ただ、そう漠然と思った。
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夢主パパ規格外すぎたww
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アユリア - やったー!更新されてる!これからも頑張って! (9月22日 4時) (レス) id: cf016600b6 (このIDを非表示/違反報告)
花飾り - このお話大好きです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年11月17日 13時) (レス) @page46 id: 1e2af6a07a (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 累さん» 有難うございますーー!!!更新頻度めちゃくそ遅いですけど、もっと楽しんでもらえるように頑張ります! (2022年2月8日 9時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - 作品読ませて頂きました。みゅうさんの世界観大好きです。『私の』シリーズもこちらも楽しみにしています。 (2022年2月8日 6時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - みゅうさん、この小説は五条悟オチですか?続き頑張ってください。 (2022年1月25日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅう | 作成日時:2021年12月27日 9時