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NOside

ある男の元へ1本の電話が来た。

「……もしもし。」

《やあ、久し振り。》

聞こえてきた声に男は息を呑む。

《君の息子に会ったよ、噂には聞いていたけど流石だね……五条。》

「……何の用だ、A。」

年齢は自身より数個上だが、かつて仲間だった男。

ーA誠人。

禪院甚爾と同じ天与呪縛のフィジカルギフテッド。

呪具さえあれば特級だろうと祓えた男は卒業と共に呪術界から姿を消した。

《あれ?悟君から聞いてない?僕の娘と君の息子である彼がお付き合いしたって。》

「……聞いたな。」

《まだ小6だよ?早すぎじゃない??それに君の息子、娘と同じでしっかりしすぎ。子供なのに子供じゃないみたい。》

電話越しでケラケラ笑う誠人に頭が痛くなるのか米神に手を添える。

「用件をさっさと言え、それに何だその口調は気持ちが悪い。」

《お前は相変わらず失礼な奴だよね……まぁ、いーや。見合いの件だけどさー。》

「見合い?」

《そ。どうせお前の事だから悟君に見合いさせるつもりだったんだろ?それさウチの娘で良くね?》

「は?」

思わず間抜けな声が出てしまった。
そんな事もお構いなしに誠人はツラツラと話を続けていく。

《ウチの娘は家事全般得意だし、料理に至っては悟君がハマるほど美味い。それに互いを想い合ってる子達を引き離すのは可哀想でしょ。》

「なら娘を将来、呪術師にでもさせるのか?」

《は?何で可愛い可愛い娘をあっぶない世界になんて突っ込ませるわけ?そもそも術式無いし。》

「呪具を持たせれば良いだろ。」

《無理。そんなの持たせるなんて出来ねぇよ。あの子は優しすぎる、呪術師なんてやったら病むに決まってる。》

乱暴な口調のまま誠人の話は続く。

《もし、あの子が呪術師になって上の連中にワザと等級違いの任務させられて殺されたら俺は間違いなく高専の呪具奪って上の連中始末するよ。》

「……それはやめておけ。特級すら祓うお前が暴れたら手に負えん。」

地獄絵図となるのが安易に想像出来た男はまた深い溜息をつく。
あぁ、そういえばと男は思い出した。

「禪院家にもお前と同じ天与呪縛の男が産まれていたな。」

《マジ?禪院家って呪われてんじゃね??僕に続いてまた産まれるとかウケる。》

「忘れていたよ、お前も禪院の血筋だったな。」

《父親死んで追い出されたから母親の名字だけどね。》

禪院家に名前すら残されなかった誠人の両親。
だからこそ誰も誠人が禪院の人間とは知らない。

補足説明→←変える為に彼は動き出す



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アユリア - やったー!更新されてる!これからも頑張って! (9月22日 4時) (レス) id: cf016600b6 (このIDを非表示/違反報告)
花飾り - このお話大好きです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年11月17日 13時) (レス) @page46 id: 1e2af6a07a (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 累さん» 有難うございますーー!!!更新頻度めちゃくそ遅いですけど、もっと楽しんでもらえるように頑張ります! (2022年2月8日 9時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 作品読ませて頂きました。みゅうさんの世界観大好きです。『私の』シリーズもこちらも楽しみにしています。 (2022年2月8日 6時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - みゅうさん、この小説は五条悟オチですか?続き頑張ってください。 (2022年1月25日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅう | 作成日時:2021年12月27日 9時

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