願うならばもう一度

守るべき存在 ページ11

祭り当日ー

いつもなら呪霊が湧きそうなところに自分から行く事なんかしない俺は、今日だけはウキウキと出掛ける支度をしていた。

「悟様、やはりお祭りに行くのは止めておいた方が……。」

「せっかくAが誘ってくれたんだ、行かない選択肢なんかあるかよ。」

「ですが万が一呪詛師に襲われた場合、Aさんにも危険が及ぶ可能性があります。」

「俺がそんなヘマすると思ってんのか？」

身体はガキのままだけど、中身は戻る前の俺だ。
そこらの呪詛師相手に負ける筈もない。
それでも犀川は渋った様子だ。

「悟様がお強いのは私も理解しておりますがAさんは非術師でございます。真っ先に狙われたりしたら……」

「お前がいるじゃん。」

「は？」

俺の言葉に間抜けな顔をする犀川。
“急に何を言い出すんだこのガキ”と顔に出ているのがウケる。

「優秀な俺の護衛は犀川、お前だろ？お前が周辺を警戒してくれんなら俺は自分とAの身を守るだけで済む。」

「……やはり、悟様何か変な物でもお口にされたのですか？」

「何でだよ。」

「失礼を承知で申し上げますが、普段の貴方様でしたら私に対しそのような事は仰られないですよね。」

「……言ってなかったか？」

「はい。寧ろ、“雑魚”や“使えない”等と罵られる方が多かったかと……。」

昔の俺はそんなクソだったかと思わず頭を抱える。
俺の様子に苦笑いした犀川は続けた。

「何があったかは分かりませんが、今の悟様の方が私は良いと思います。」

「……あっそ。」

「では、私は悟様のご期待に添えられる様、周りの警戒を強めにしておきますので。」

「じゃあ祭り行っていいわけ？」

「はい。」

にこやかに笑う犀川に俺も胸をなで下ろした。





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遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

小説の内容は季節外れですがご容赦下さい……。
映画は公開初日に行きました！！

２回目も行きたいと思ってるんですが、如何せん中々時間が取れず困っております(笑)

某動画サイトに載ってるＰＶに叫び出しそうになりました。
やっぱ良いですね！！呪術廻戦最高です！！

今年こそ頑張って更新頻度上げていきたいと思います。

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