【五条悟】私の人生リセット！いや何か混ざってません？

初デート ページ42

待ちに待った悟とのデートの日。
部屋で私はどの洋服にしようかと悩んでいた。

『……母さん、色んな服入れてくれてるなぁ……。』

急だったから手当り次第入れたのだろう。
その中でも高専に来る前に(兄さんが無理矢理)買った服はまだ着たこともない。

『うん……これにしよう。』

兄さんのセンスは抜群だから悟も似合うと言ってくれると思う。
約束の時間に間に合わなくなると慌てて着替え、髪をハーフアップにし玄関まで向かった。

『ごめん！遅くなった！』
「ん？まだ時間前………。」

私を見るなりポカンとした顔をする悟。
その横では硝子と夏油君がコソコソと何か話していた。

「あれ、見惚れて言葉出なくなっちゃってるね。」
「ウケる。」
「お前ら、コソコソうるせぇよ！」

私の手を掴んで外に出る悟の耳は少し赤かった。

ーーーーーー
五条side

玄関に来たAの服装に思わず言葉を止めた俺を傑と硝子はニヤニヤと笑う。
それにイラッとして返すも俺達が出るまでニヤニヤは変わらなかった。

「(何なんだよ、アイツら……！)」
『何か怒ってる……？』
「へ？」
『顔も赤いし、眉間に皺寄ってる…。』
「怒ってない怒ってない。」

不安そうに俺を見上げるAを直視出来ず視線を逸らしながら否定する。

『……じゃあ、何でこっち見てくれないの？』

あ、何か泣きそうな顔しだした。
ヤバいと焦りが浮かんだ俺は半分ヤケになっていた。

「……あまりにも可愛いから見れなかったんだよ。」
『え？』
「だーかーらー！可愛い格好してたから直視出来なかったっつーの！似合い過ぎてんだよ！！」

パアァっと嬉しそうな笑顔に変わり、俺から少し離れてクルリと回った。

『これね、兄さんが私に似合うだろうって買ってきたの！』
「(え、何その仕草……可愛すぎかよ……つか、回んなよスカート捲れて見えそうなんだよ……。)」
『悟に似合うって言ってもらえて凄く嬉しい！』

頬を赤らめて笑うAに胸がグッと苦しくなる。

「(いや、ほんと……ごめん、邪な事しか考えてませんでした……。)」

さっきも回った時にスカートが捲れて太腿が見えたし、上も白のブラウスでいつもより胸が強調されてて眼福とはこういうんだろうとか考えてた俺。

「(……どうしよう……俺、今日我慢出来んのかな……。)」

ニコニコと上機嫌に笑うAは俺の腕に抱き着く始末。
胸を押し付けられ頭を抱えたくなったのは言うまでもない。

ｰｰｰｰｰｰｰｰ
わざとじゃないんですよw

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