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解呪 ページ41

Aside

任務を終えた3人が男の人を連れて戻ってきた。
男の人は拘束と口を塞がれたまま夜蛾先生に引き渡される。

『おかえりなさい。』

ニコリと笑って3人を出迎えれば3人は顔を見合わせ、声を揃えて返してくれた。

「「「ただいま。」」」

教室に戻って暫し談笑する。
思い出したように悟が声を上げた。

「あ。」
『忘れ物でもした?』
「お前の呪い、もう解けるから。」
『……へ?』
「あのオッサンが呪詛師でお前に呪い掛けた張本人。」
「Aさん、さっきの男性に見覚えあるかい?」

追い付かない頭で記憶を探る。
あ。と今度は私が声を上げた。

『学校行く時に悟がくれたネックレスするの忘れて家に戻ったの、その途中であの人と擦れ違ったよ。』
「その一瞬で呪いを掛けられるって……。」
「ネックレスが無かったから簡単に掛けられたんだろうな。」
『あの人が犯人なら私もう大丈夫なの?』

もう魘されたりしないのだろうか。
あんな怖い夢を見なくて済むのだろうか。

そんな不安が顔に出ていたのか、悟が肩を抱き寄せて夏油君は頭を撫でて硝子は手を握り笑ってくれた。

「よく頑張ったな。」
「Aってば呪いと戦って勝てたじゃん。」
「もう気を張らなくて良いんだよ。」

その言葉に今まで抑えていた感情が溢れ出して止まらなかった。

『っ……怖かったよ……!死んじゃうって……思っ……た……!』

ボロボロと泣き出す私を3人は先生が呼びに来るまでずっと居てくれた。

ーーーーーー
ーーーー
ーー

「呪いを解く以外の言葉を吐いたら殺す。」

そう凄んだ悟に男性は小さく頷いた。
本当に一瞬だった。
男性が何かを呟いたらスッと体が軽くなる。

『……ほ、本当に終わったの……?』
「悟、見てみろ。」

サングラスを外した悟が碧い瞳で私を見つめてくる。
あまりにも見てくるので止めてくれと言いたくなった。

「うん、無くなってる。」
『……良かった……。』
「A、悟と戻っていいぞ。」

悟に手を引かれ部屋から出る。
ギュッと握ってくる手は昔と違って大きい。
……身長もデカイけど。

「家に帰る前にさ……」
『うん?』
「デート、しねぇ?」
『デート!?』
「よく考えたらデートっぽい事ってしてねぇじゃん。」
『い、良いの?』
「良いも何も解呪されたし、俺ら付き合ってんだから行こうぜ。」

そう言ってくる悟の瞳は優しい。
私も笑顔で頷く。
どこ行こうかと2人で話しながら教室へ戻り硝子達に解呪が成功した事を報告した。

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みゅう(プロフ) - 御笠梨夜さん» お返事遅くなりました(汗)ありがとうございます!!叫ばれるほどだったとは…! (2021年4月13日 12時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
御笠梨夜(プロフ) - 主さんと五条悟さんに落ちた理由がピッタリ過ぎて叫びました!!! (2021年4月7日 21時) (レス) id: 2a8a3245ef (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - つぶやき星のつぶやき女さん» 続き気になると言って下さり嬉しいです! (2021年4月4日 0時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
つぶやき星のつぶやき女 - 面白かったです。続き気になります。更新がんばって下さい! (2021年4月4日 0時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - イオさん» 有難うございます!面白いと言っていただき嬉しいです!出来るだけ更新早くなるよう頑張ります!! (2021年4月3日 21時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅう | 作成日時:2021年3月18日 9時

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