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Aside

“こんな面倒臭え事になると思ってなかったんだよ。”

弱っている心にその言葉は棘となって刺さった。
分かっていた、迷惑をかけているくらい分かっていたのに目を逸らし続けたのが悪かった。

『……呪いは人間の負の感情………。』

なら、今の私は呪いを生み出してしまうのではないか?
そうしたらもっと迷惑をかけてしまう。

『……心を強くもたなくちゃ……。』

いつまでも怯えていたって仕方がない。
呪われた?上等じゃない、それに立ち向かえる程の心を持ってやる。

ーーーーーー
ーーーー
ーー

「え?外に行きたい?」
『うん、高専の外じゃなくても良いの。グラウンドとかで気分転換が出来たらなって。』
「んー……今は五条もいないしなぁ…。ちょっと待ってな、センセーに聞いてみるよ。」
『ありがとう。』

硝子が夜蛾先生に聞いてくれる間、私はボーッと外を眺めていた。

「硝子はいないのかい?」
『あ、夏油君おかえり。』
「ただいま。それで硝子はどこに?」
『今、夜蛾先生のとこに行ってるよ。』
「何かあった?」
『私が気分転換に外行きたいって言ったから聞きに行ってくれてる。』

理由を話すと夏油君は顎に手を置いて何か考えはじめた。

「外に行って何がしたいとかある?」
『特に決めてはいないんだけど、体を動かしたいなとは思ってる。』
「なるほど、確かに篭もってばかりだと気が滅入るか。」

そこへ硝子が戻ってきた。

「夏油おつー。」
『どうだった?』
「高専内だったら外行っても良いってさ。」
『ほんと!?』
「うん、それでどーする?」
『行きます!』

硝子と夏油君と一緒にグラウンドへ出る。
久々の外の空気にテンションが上がるのが分かった。

『気持ちいー!』
「さて、体を動かしたいという事だけど1つ提案がある。」
『なーに?夏油君。』
「私と鬼ごっこしようか。」
『……はい?』

ニコニコと夏油君は笑っていて真意が掴めない。
硝子も夏油君をジーッと見ている。

「Aさんが私から逃げ切れたら買い物でも何でも連れて行ってあげるよ。」
『買い物………!』
「こらこら、惹かれんなよ。」
『だって服とか食材とか見たいじゃん!硝子なら分かるでしょ?!』
「服は分かるけど……食材見たいっつーのはわかんない。」
「さあ、どうする?」
『その提案乗りました!』

そうして始まった私と夏油君の追いかけっこ刃何度やっても夏油君に勝てなかった。


ーーーーーーーー
夏油さんは面倒見が良いと思います。

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みゅう(プロフ) - 御笠梨夜さん» お返事遅くなりました(汗)ありがとうございます!!叫ばれるほどだったとは…! (2021年4月13日 12時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
御笠梨夜(プロフ) - 主さんと五条悟さんに落ちた理由がピッタリ過ぎて叫びました!!! (2021年4月7日 21時) (レス) id: 2a8a3245ef (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - つぶやき星のつぶやき女さん» 続き気になると言って下さり嬉しいです! (2021年4月4日 0時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
つぶやき星のつぶやき女 - 面白かったです。続き気になります。更新がんばって下さい! (2021年4月4日 0時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - イオさん» 有難うございます!面白いと言っていただき嬉しいです!出来るだけ更新早くなるよう頑張ります!! (2021年4月3日 21時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅう | 作成日時:2021年3月18日 9時

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