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振り向いた悟と目が合い、私は“これ駄目なやつじゃね?”と直感で思った。

『(せめて、彼女達に手紙の事を内緒にしてもらうよう頼みたかった……。)』
「よ!」
『こ、こんにちわ……。』
「何かよそよそしくね?」
『そんな事ないよ?あはは……』

引き攣った笑顔なのは自分でも分かってる。
この場をどう乗り切るかと頭で考えてれば、友人達にガッと肩を掴まれて揺さぶられた。

「ちょっと!このイケメンと知り合いなの!?」
「うちらにも紹介しろ!」
『や、やめ……酔う………』

されるがままに揺さぶられていると、今度は後ろに引っ張られ背中に温もりを感じた。

「初めましてー、Aの彼氏の五条悟でーす。」
「は?!」
「彼氏だって!?」
「嘘でしょ!?」
「嘘じゃないんだよなぁ、これが。」

驚く友人達を見て嫌な予感しかしない。
頼むから余計な事は言うなと視線で訴えるが誰も理解せず……

「彼氏いるなんて聞いてない!」
「こんなイケメンが彼氏な上に学校で手紙貰うとかどんだけだよ!」
「手紙?」
「そう!この子、この前クラスの男子から手紙貰ってたの。」
「へぇ………手紙ねぇ……。」

あ、終わった……。
私の後ろから感じる圧が物凄い。

「Aちゃん?」
『……は、はい……。』
「すこぉし、あっちでお話しようか?」
『いや…あの………』
「ん?」

振り向かなきゃ良かったと心から思った。
だって、笑顔が怖いんだもん。
硬直した私を助けるかのように悟と一緒にいた人達が悟を止めてくれた。

「悟、彼女怯えてるよ。」
「男の嫉妬は見苦しい、五条もまだまだ餓鬼って事か。」
硝子(・・・・)テメェ……!」

今、髪の短い女の子を名前で呼んだ?
チラリと悟の顔を見るが、女の子の方を睨み付けていて私に気付かない。

『(聞き間違いかな……?)』

聞き間違いであって欲しかったが、その後も悟はその子を名前で呼ぶ。
モヤモヤする気持ちを消化出来ずにいる私に“硝子さん”は笑いながら近寄ってきた。

「大変じゃない?こんな餓鬼の世話。」
『え?』
「おいコラ!」
「安心してよ、私こんなの一切興味ないからさ。」

緩く笑う“硝子さん”に見透かされ、なんだか恥ずかしくなってきた。

「私、家入硝子。コイツの同期。」
『えっと……AAです。』
「同い年なんだから敬語じゃなくて良いよ。」
「私は夏油傑、同じく悟の同期だよ。」

前髪が特徴ある男の子が隣に来ると悟が私をまた腕の中に閉じ込める。
話逸れて良かった。

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みゅう(プロフ) - 御笠梨夜さん» お返事遅くなりました(汗)ありがとうございます!!叫ばれるほどだったとは…! (2021年4月13日 12時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
御笠梨夜(プロフ) - 主さんと五条悟さんに落ちた理由がピッタリ過ぎて叫びました!!! (2021年4月7日 21時) (レス) id: 2a8a3245ef (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - つぶやき星のつぶやき女さん» 続き気になると言って下さり嬉しいです! (2021年4月4日 0時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
つぶやき星のつぶやき女 - 面白かったです。続き気になります。更新がんばって下さい! (2021年4月4日 0時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - イオさん» 有難うございます!面白いと言っていただき嬉しいです!出来るだけ更新早くなるよう頑張ります!! (2021年4月3日 21時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅう | 作成日時:2021年3月18日 9時

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