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53.調子狂う ページ6

ふと、目が覚めた。

窓は既に太陽の光。
あれ・・・もうこんなに寝てた・・・?


待って、昨日アラームしないまま寝ちゃっ、




「やばい!!今何時・・・!!」




枕の脇にある時計を腕で伸ばし太陽の力を借りて確かめる。


時計の短針は6時。



「良かったぁ・・・」



自分の体内時計に感謝だ。
まだ時間的にも余裕がある。

ってやば、大きな声を出してしまった。
エレン起きちゃったかな。

ベッドの下から覗いてみるとスースーと寝息が聞こえた。

子供みたいな寝顔を眺める。
綺麗な鼻筋な睫毛を見て、昨日の自分を思い出した。

そんなに疲れてたんだ。
私もエレンのこと、全然考えられてなかったんだな。

ベッドから降りて出っ放しだった申し込み用紙を鞄にしまった。




「あぁお弁当、作らなきゃ」




眠い目をこすり、キッチンのガスコンロをひねった。
昨日の残りのハンバーグと冷凍物、卵焼きを作る。




「A・・・おはよ」




寝ぼけ眼で少し髪をはねさせて
とても眠そうな顔をしてキッチンへ来る。




「おはよ、そろそろ時間だよ」


「おう・・・」




トーストを食べ、互いに着替えを済ませた。

彼と目を合わせていなかったのか、支度を終えたエレンは不思議そうに私の顔を覗き込んだ。




「な、なに・・・?」


「なぁお前、不機嫌?」




・・・遅ッッ!!




「もう気にしてないからいいよ」


「・・・A」




その時、私の頭に手を置かれた。
その手は左右に動いて私を撫でた。

・・・え?




「大丈夫だよ。お前の言った通り

もうどこにもいかねぇよ」


「・・・っ!」





そう言い残すと一つ微笑んで、1人で玄関へ歩いて行った。

待って

じゃあ あの時の

あの時の私の1人文句




「全部、聞こえてたの・・・?」




そう気付いた瞬間、顔にカァ、と血が昇った。
エレンが待ってる、けど

あまりの恥ずかしさに足が固まって言うことを聞かなかった。


もうやだ、


真っ赤になった頰を冷えた手で抑えた。


.

54.一体それどこで手に入れた→←52鈍感なエレン君に困る


エレンくんが一言

「え?ミカサ?普通の家族だけど。お前?お前は・・・。内緒」


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めるこ(プロフ) - パオパオさん» ありがとうございます!そうです、決してクレアのものではありません( *`ω´)ぜひこのエレンを独占しちゃってください♪ (2018年10月13日 11時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - エレンは私のもの!!…更新頑張ってくださいね!! (2018年9月2日 23時) (レス) id: 9d2223bf2d (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - reiponnさん» コメントありがとうございます!おそらく想像もつかないような展開になると思いますので、見守っていただけますと嬉しいです(o^^o) (2018年7月23日 19時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
reiponn(プロフ) - ああああああああああやめてえええええええ、クレアちゃんに興味示したらだめええええ泣ちょっと雅くん(^ω^)ちょっとお邪魔かな?うん(^ω^)この二人が幸せに結ばれますように!!更新頑張ってください! (2018年7月15日 17時) (レス) id: 61a6d8b17c (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!はい、頑張らせていただきます(T ^ T) (2018年5月29日 16時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めるこ | 作成日時:2014年1月17日 22時

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