82.逃れられない ページ35
「泳がないの？せっかくの沖縄が勿体無い」
「どのツラ下げてきた」
「どのツラも…このツラだけど」
「てめぇ…あの時なに言ったか覚えてねえのか」
「そんな睨み効かせないでよ」
あの時
ベンチで2人を見かけた。
たまたま近くにいたオレは何メートルか先にAの姿を見つけた。
理事長に会いに行った時と同じで人混みでも彼女をすぐ見つけられた。
その次に、コイツがいた。
なんで
そんな疑問を抱いて胸を痛めてたら2人の異変に気付いたんだ。
駆けつけてコイツを睨んで距離を遠ざけるとAは小さく小さく、「ごめん」と言った。Aが涙目で去っていった際にコイツは…
「「Aちゃん泣かせるの得意だねえ。彼女を傷つける事しかできないのかなあ、君は」だっけ？」
一言一句間違ってねえよ。
故意だな、こいつ
腹からワナワナと怒りの感情がこみ上げる。
「お前になにが分かる」と反論しようものなら雅が遮ってきた。
「本当のことだよね」
「…っ」
「実際彼女は君を見て走り去ったんだから。助けて欲しいなんて、一ミリも思ってなかったと思うよ」
「お前…！」
「＿君はいないほうがいいんじゃない？」
オレがさっきまで考えていた事が意表につき、怒りの感情が喉の手前でストンと落ちた。
てめえに言われる筋合いはねえんだよ。
前から思ってたけど、初めて会った時からお前のこと、嫌いだった。
妙にAに近づくし、オレを遠回しにからかってるようにも感じたから。
嫌い、が確信に変わった。
悔しい。
でも
どうしようもできねえ。
「…はは、そうかもしれねえな」
独り言が溢れ落ちた。
「…ごめん、言い方キツかったね」
「…」
「Aちゃんとエレン君は距離が近すぎるんだよ。君は何も知らない子との方が幸せだったりするんじゃない。例えば」
「クレアとかさ」
そう言い去った雅は何事もなかったかのようにクラスの女子とビーチバレーをしにいった。
「…」
Aと勉強したときに学んだ「知らぬが仏」っていう言葉もあるように
Aのためにもオレの事全く知らない子と一緒にいた方がいいのか、なんて思えた。
一番一緒にいたい奴といれない。
そんなの、ここの世界で見たドラマでもなかった。
あったとしてもその先はハッピーエンドだ。
パラソルの影からはみ出たカラッカラに乾いた砂を素手でぐっと握りしめた。
熱い、痛いという感覚が手を通り越して胸にズキズキと直接響く。
「…クレア…か」
この時、初めて他の女に興味を示した瞬間だった。
.
エレンくんが一言
｢え？ミカサ？普通の家族だけど。お前？お前は･･･。内緒｣
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めるこ(プロフ) - パオパオさん» ありがとうございます！そうです、決してクレアのものではありません( *｀ω´)ぜひこのエレンを独占しちゃってください♪ (2018年10月13日 11時) (
レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - エレンは私のもの！！…更新頑張ってくださいね！！ (2018年9月2日 23時) (レス) id: 9d2223bf2d (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - reiponnさん» コメントありがとうございます！おそらく想像もつかないような展開になると思いますので、見守っていただけますと嬉しいです(o^^o) (2018年7月23日 19時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
reiponn(プロフ) - ああああああああああやめてえええええええ、クレアちゃんに興味示したらだめええええ泣ちょっと雅くん（＾ω＾）ちょっとお邪魔かな？うん（＾ω＾）この二人が幸せに結ばれますように！！更新頑張ってください！ (2018年7月15日 17時) (レス) id: 61a6d8b17c (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！はい、頑張らせていただきます(T ^ T) (2018年5月29日 16時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めるこ
| 作成日時：2014年1月17日 22時
