81.オレだって ページ34
燦々と照らす太陽をパラソルの下で目を細めて見た。
相変わらず海はすげぇ。
太陽のせいか、海が反射して輝いて見える。
Aと見たときは夜暗かったから砂浜まで見えなかったけど、すっかり治った手で優しく掴んでみるとサラサラと指の間を落ちて行く。
…A…
「ねえ！エレンくん！一緒に私たちと遊ぼうよ」
「浮き輪持ってきたの、泳ご？」
「ビーチバレーしようよ、エレン君なら上手だよ！」
クラスの女子たちがオレに気を使ってか、誘いの話を持ち出してくる。
当然泳ぐ気分には慣れずに首を横に振った。
それだけで小さくキャアと悲鳴を上げられた。
はぁ、とため息ばかりでる。
頭に浮かぶのはAのことばかり
今…ホテルにいるんだろうな。オレの…せいだよな。
水着姿…見たかった。
って、こんな状況で言えるオレも割と変人だ。
Aにキスされた時、ひどく動揺した…
もちろん、負の感情なんてこれっぽっちもねぇ。
彼女にされるなんて、そんな予想付いてなくて。
理性を失っていたら思わずそのまま狼になるところだった。
でもオレが見せた表情のせいで、Aを傷つけてしまった。
「嬉しくないわけ…ねえだろ」
思い出すだけで顔が火照って熱くなる。
オレがしたくて堪らなかったのを、彼女からしてくれたんだ。
本当は嬉しくてしょうがなかったけど
オレは…この世界(ここに)いるべき人間じゃねえ。
「…っ」
途端に胸が苦しくなった。
オレがここの世界の住人じゃないってだけでこんなにも切なくなるなんて思ってもいなかった。
Aはこんな身寄りもなかったオレを引き取って、好きと言ってくれた
この世界の人間だったら、躊躇なく答えを出していた。
最初からここの世界にいなければAにも会わなくて済んだのか…？
現実は、残酷だ。
「エーレン君、なに黄昏てんの」
オレを見下ろしてニコニコ笑っていたのは、Aに妙に近づいていたあの雅 隼人。
水着姿のままオレの隣に座り始めた。
なんのつもりだ。
.
エレンくんが一言
｢え？ミカサ？普通の家族だけど。お前？お前は･･･。内緒｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 411人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めるこ(プロフ) - パオパオさん» ありがとうございます！そうです、決してクレアのものではありません( *｀ω´)ぜひこのエレンを独占しちゃってください♪ (2018年10月13日 11時) (
レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - エレンは私のもの！！…更新頑張ってくださいね！！ (2018年9月2日 23時) (レス) id: 9d2223bf2d (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - reiponnさん» コメントありがとうございます！おそらく想像もつかないような展開になると思いますので、見守っていただけますと嬉しいです(o^^o) (2018年7月23日 19時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
reiponn(プロフ) - ああああああああああやめてえええええええ、クレアちゃんに興味示したらだめええええ泣ちょっと雅くん（＾ω＾）ちょっとお邪魔かな？うん（＾ω＾）この二人が幸せに結ばれますように！！更新頑張ってください！ (2018年7月15日 17時) (レス) id: 61a6d8b17c (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！はい、頑張らせていただきます(T ^ T) (2018年5月29日 16時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めるこ
| 作成日時：2014年1月17日 22時
