79.どうか偶然であって ページ32
ホテルの窓から見えるのは、水着姿で海の水をかけあってるクラスメイトの姿。
仮病を使って広い一室の中
それを横目に私は１人部屋着でポツンと小さく縮こまった。
残ったのは不安と疑問を罪悪感。それだけだった。
私はあの時
エレンに助けてもらったあの時
一瞬、エレンが誰だか分からなくなった。
人は近しい友人の顔を見ればすぐに判断ができる。
脳の中では高速なスピードで処理しているだろう。それは私も同じだ。
でも今回は違った。
いつもならすぐに分かる。ましてや同棲までして、特別な人なのに。
エレンを見た瞬間、名前が浮かばなかったのだ。
必死に脳から引っ張り出さないとどういう人物だったのかも薄れていた。
そう
私はエレンのことを忘れたんだ。
｢本当に馬鹿なのね…私｣
恋心を忘れるって決めたのに名前を忘れ始めるなんてどういうことよ。
これはただの偶然よ。きっと落ち込みすぎてど忘れしただけだわ。
釈然とせずあまりの自分の愚かさに頭を無造作にくしゃくしゃとした。
.
普通に沖縄を楽しむことが難しくなったのも私のせい。
飛行機のときに楽しもうねと笑ってた私はどこにいったんだろう。
堂々巡りした私を遮ったのはノックの音だった。
オートロック式になっていたため、おぼつかない足取りでこちらからドアを開ける。
｢クレアちゃん…｣
｢こんにちは、Aちゃん｣
何度みても綺麗な顔立ちのクレアが部屋着で私の部屋へ尋ねてきた。
｢クレアちゃん、海はどうしたの？いかないの？｣
｢まだ身体の調子がよくなくって…それに、｣
｢それに…？｣
｢私…トンカチなの｣
｢え？？｣と思い切り声が漏れてしまった。
それってトンカチじゃなくて
｢カナヅチって言うんだよ｣
｢ぁ…！｣と顔を赤らめて｢日本語、まだとくいじゃないの…！｣と可愛い言い訳をするクレアがなんだか可笑しくてクス、と笑ってしまった。
｢良かった、Aちゃん笑ってくれて｣
｢え？｣
｢急に元気がなくなっちゃったから。天里ちゃんも本当は心配してたんだよ｣
金髪の髪が揺れて微笑んだクレア。心配、してくれたんだ。
悪い子じゃないんだな。
そんな中、私は聞きたいことがあった。
もちろん、クレアが謎の体調不良に見舞われたときだ。
先生たちの様子がどこかおかしかったし、妙に引っかかる。
なら直接本人に聞いてみるしかない。
.
エレンくんが一言
｢え？ミカサ？普通の家族だけど。お前？お前は･･･。内緒｣
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めるこ(プロフ) - パオパオさん» ありがとうございます！そうです、決してクレアのものではありません( *｀ω´)ぜひこのエレンを独占しちゃってください♪ (2018年10月13日 11時) (
レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - エレンは私のもの！！…更新頑張ってくださいね！！ (2018年9月2日 23時) (レス) id: 9d2223bf2d (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - reiponnさん» コメントありがとうございます！おそらく想像もつかないような展開になると思いますので、見守っていただけますと嬉しいです(o^^o) (2018年7月23日 19時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
reiponn(プロフ) - ああああああああああやめてえええええええ、クレアちゃんに興味示したらだめええええ泣ちょっと雅くん（＾ω＾）ちょっとお邪魔かな？うん（＾ω＾）この二人が幸せに結ばれますように！！更新頑張ってください！ (2018年7月15日 17時) (レス) id: 61a6d8b17c (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！はい、頑張らせていただきます(T ^ T) (2018年5月29日 16時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めるこ
| 作成日時：2014年1月17日 22時
