71.非常階段の悪いところ ページ24
「オレ達が使ってる非常階段、あるだろ？あそこ、外まで繋がってるんだぜ」
「それは知ってるけど、きっと鍵しまってていけないよ？」
「いや、さっき開けてみたら空いてたんだよ！多分、鍵をかけ忘れたんだ」
「警備員さんは！？」
確か警備員さんかなりのおじいちゃんだったな・・・。
見逃してしまったのかもしれない。
「明日きっと、“海”を見るだろ？その前に、Aと2人で初めての海を見たいんだ」
「エレン・・・」
「最初の記念日はAと見たい」
そのためにわざわざ私の部屋まで…
私と、海を見るために…
心臓がドクン、と跳ねた。
先生に見つかりリスクが伴うことは重々承知。
でも…私の中でエレンと見に行きたい気持ちは強い。
歴史が変わってしまう事があるかもしれないけど、私が最後まで責任を持つということは心に決めた。
「・・・わかった。見に行こう。海。私も2人で海を見たい」
その瞬間、エレンは瞳をキラキラ輝かせてニコッと笑顔を浮かべた。
エレンは私の手を取って廊下を覗く。
長い廊下はシンとしていて、千鳥足で向かわないと聞こえてしまう静けさ。
「この雰囲気・・・壁外調査以来かも」
「壁外調査よりは危険じゃないと思う」
先生はまだ徘徊していないみたい、よかった。
「よし、行ける！A、手ぇ放すなよ」
「っ、うん」
ギュッと強く握り、扉を開けた。
「開いた…！」
かけ忘れてしまった警備員に感謝し、早歩きで非常階段の手すりに手をかける。
ここは6階。非常階段をゆっくりと降りる。４つの足音が階段内を響かせた。
他に足音があったとしたらそれは私たちじゃない誰かだ。
途中いつ誰かに出くわすかもわからない。
最悪な事にならなきゃいいけど。
「っ、誰か来ねえか・・・？」
え・・・？
最悪な状況・・・！？
耳を澄ませてみると
私たち以外のスタッ、スタッ、と階段を上がってくる音がした。
鼓動がバクバクと音を立ててきた。どうすればいい？！
「ど、どうしよう、エレン」
「仕方ねぇ、とりあえず戻るぞ」
誰かがくる反対方向へ、音を殺して3段飛ばしで駆け上がった。スリル満点のこの状況。先生の鬼の形相が眼に浮かぶ、心臓に悪い…！
.
エレンくんが一言
｢え？ミカサ？普通の家族だけど。お前？お前は･･･。内緒｣
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めるこ(プロフ) - パオパオさん» ありがとうございます！そうです、決してクレアのものではありません( *｀ω´)ぜひこのエレンを独占しちゃってください♪ (2018年10月13日 11時) (
レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - エレンは私のもの！！…更新頑張ってくださいね！！ (2018年9月2日 23時) (レス) id: 9d2223bf2d (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - reiponnさん» コメントありがとうございます！おそらく想像もつかないような展開になると思いますので、見守っていただけますと嬉しいです(o^^o) (2018年7月23日 19時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
reiponn(プロフ) - ああああああああああやめてえええええええ、クレアちゃんに興味示したらだめええええ泣ちょっと雅くん（＾ω＾）ちょっとお邪魔かな？うん（＾ω＾）この二人が幸せに結ばれますように！！更新頑張ってください！ (2018年7月15日 17時) (レス) id: 61a6d8b17c (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！はい、頑張らせていただきます(T ^ T) (2018年5月29日 16時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めるこ
| 作成日時：2014年1月17日 22時
