70.背後の正体 ページ23
身体を露骨にビクッとさせて腰が抜けそうになる。
呼吸ができず、吃りの声だけが漏れた。
「んー！！んーふ！！」
「オレだよ・・・！オレ・・・！」
新手の詐欺師か！？
塞がれた口が解放されて大きく呼吸をして、低音の声がした主の顔を見た。
見たことのある寝衣を着ていて、整った顔の彼。
「エレンッ・・・！？」
「そうだよ、エレンだよ」
「なんでここにいるの…？先生見回りしてたでしょ？」
「そっくりそのままお前に返す。お前こそ何してたんだよ？」
私よりも冷静で小さな声を出したエレン。
そうだここは廊下だ。いつどこで見つかるかわからない。
「クレアちゃんの様子、気になったから。エレンこそなんで？」
「それは・・・」
エレンは頬を掻いて目を逸らす。
「お前だったら、クレアのとこに行くと思って」
「えっ…」
「Aがそういう奴だから、いると思ったんだ。それに…今日しばらく顔合わせてなかったろ」
胸がキュウ、とした。
私とチラチラ目を合わせたのが耐えられなくなったのか、今度は首までそっぽを向いてしまった。
そんな事言われたら、舞い上がっちゃうじゃないか
エレン、そんなこと考えてくれてたんだって。
胸が途端に暖かくなって弾けてく。
きっと、エレンがそう言ってくれるから嬉しいんだ。
個人的にエレンに会えて嬉しかったんだけども。
「でも、オレが会いたかったのはそれだけじゃない」
「…なに？？」
「あのさ、此処を抜けださねぇか？」
あまりに唐突で想像の遥か斜め上を越えた言葉に「ええ！？」と大きな声を出してしまった。
両手で口を覆う。
なんだそれ！少女漫画じゃあるまいし、抜け出せるわけない、見つかったらどうなるかも考えたくないのに…！
危機管理能力なさすぎだよ駆逐男子
.
エレンくんが一言
｢え？ミカサ？普通の家族だけど。お前？お前は･･･。内緒｣
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めるこ(プロフ) - パオパオさん» ありがとうございます！そうです、決してクレアのものではありません( *｀ω´)ぜひこのエレンを独占しちゃってください♪ (2018年10月13日 11時) (
レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - エレンは私のもの！！…更新頑張ってくださいね！！ (2018年9月2日 23時) (レス) id: 9d2223bf2d (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - reiponnさん» コメントありがとうございます！おそらく想像もつかないような展開になると思いますので、見守っていただけますと嬉しいです(o^^o) (2018年7月23日 19時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
reiponn(プロフ) - ああああああああああやめてえええええええ、クレアちゃんに興味示したらだめええええ泣ちょっと雅くん（＾ω＾）ちょっとお邪魔かな？うん（＾ω＾）この二人が幸せに結ばれますように！！更新頑張ってください！ (2018年7月15日 17時) (レス) id: 61a6d8b17c (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！はい、頑張らせていただきます(T ^ T) (2018年5月29日 16時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めるこ
| 作成日時：2014年1月17日 22時
