60.きっかけ(２日目) ページ12
2日目、｢理事長！これ、終わりましたよ｣と小さな電子機械を治して理事長に見せに行く。
確かこれは携帯だったかな。
｢ありがとう！本当にすごいなエレン君は｣
ちゃんと治せた達成感を抱きつつもオレは次の機械へ目に向ける。
器具を操っているとふと、理事長が口を開いた。
｢Aちゃんはね、強いようで、弱い子なんだよ｣
｢・・・え？｣
｢数年前。Aちゃんの父親
いや、俺の親友が事故で亡くなったんだ｣
「・・・」
｢安置室にいたアイツを見た時
Aちゃんは目の前で涙を見せなかった｣
身内が死んで涙を見せないって・・・
オレは“あの時”すげぇ泣いたのになんで。
｢だけどね。家に帰ったAちゃんは
｢寂しい｣と言っていつまでも泣きじゃくっていたよ。
その時、わかったんだ。Aちゃんは周りを悲しませないように平然を装っていて
１人で悲しみを吐き出している。
とても子供だとは思えなかった｣
オレはAの話に釘付けになった。
｢そう、ですか｣と作業の手を止めていると再び続ける。
｢とてもさびしがり屋なんだ。
だから、エレン君がAちゃんと一緒に暮らしてくれることに大歓迎でね。
俺が傍にいたかったが、仕事でいられない。
君が来てくれて本当に、嬉しかったよ｣
｢オレも、Aといれて嬉しいです｣
｢それは良かった。
俺がいいたいことは、分かるかい？｣
もちろん、その質問にオレは｢はい｣と答える。
｢おっともうこんな時間か。
エレン君、遅くまでありがとう！夕食、行くかい？｣
｢いえ、Aが待ってるんで｣
｢はは、そうだったね！これ、修理をしてくれた礼だよ｣
渡されたのは紙の封筒。
開けてみると、さらに紙が１０枚以上入っている。右側に人間が写っている。
この間Aと買い物した際にもこれを見たな。
｢これで、修学旅行にいけるはずだ｣
｢っ！ありがとうございます！｣
ということは
これ、金なのか！この国どうなってんだ
｢もし、Aちゃんに何か言われたら“働いた”と言いなさい。いいね？｣
｢わ、わかりました。本当にありがとうございます！｣
オレは勢いよくお辞儀をして理事長室から出た。
A、雅になにかされてねぇかな。
これでAを心配させなくて済む。
もう、アイツを寂しくさせない。
.
エレンくんが一言
｢え？ミカサ？普通の家族だけど。お前？お前は･･･。内緒｣
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めるこ(プロフ) - パオパオさん» ありがとうございます！そうです、決してクレアのものではありません( *｀ω´)ぜひこのエレンを独占しちゃってください♪ (2018年10月13日 11時) (
レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - エレンは私のもの！！…更新頑張ってくださいね！！ (2018年9月2日 23時) (レス) id: 9d2223bf2d (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - reiponnさん» コメントありがとうございます！おそらく想像もつかないような展開になると思いますので、見守っていただけますと嬉しいです(o^^o) (2018年7月23日 19時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
reiponn(プロフ) - ああああああああああやめてえええええええ、クレアちゃんに興味示したらだめええええ泣ちょっと雅くん（＾ω＾）ちょっとお邪魔かな？うん（＾ω＾）この二人が幸せに結ばれますように！！更新頑張ってください！ (2018年7月15日 17時) (レス) id: 61a6d8b17c (このIDを非表示/違反報告)
めるこ(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！はい、頑張らせていただきます(T ^ T) (2018年5月29日 16時) (レス) id: d8157e943f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めるこ
| 作成日時：2014年1月17日 22時
