武装探偵社のわんこ。

わん×12 ページ14

暫く歩いていると脇を一匹の猫が通った。

羨ましいな、なんて考えながら歩いた。


『太宰さん、本当にここ近道なの？』

「まあまあ。たまには遠回りもいいじゃないか！」

『遠回り？！聞いてないっ』

そういうと、うふふ、と返される。


…諦めよう。


すると、何やら凄い物音が前方より聞こえた。


音の正体は標識と電柱。

ミシミシと嫌な音を立てていた。


『太宰さん…』


「凄いねえ」


『何感心してるのっ！』


そしてその音を立てていた物がこちらへ倒れてきた。



そう。
標識と電柱が。


標識と電柱に、こ、殺されるっ



その瞬間、足が獣のようになり太宰さんを抱きしめる状態で地面を思いっきり蹴った。



ありえないほどの高さまで飛ぶ。


どうやら、太宰さんは異能力を発動していないらしいので異能は解除されていない。


瞬間、私たちがいた場所は大きな穴ができていた。

地面に着地するとどこから湧いたのか左から国木田さん、社長、乱歩さん、賢治くん、敦くん、与謝野女医。

乱歩さんはやっぱり乱歩と呼べと言われても心の中では乱歩さんのままだ。

どうやら、谷崎兄妹はいない。


隣で太宰さんがパチパチと手を叩く。

可愛いなおい


その後、この件について説明された。

簡単にまとめると、これは入社試験で、賢治くんが標識と電柱を倒したと。


因みに倒した標識と電柱はなんとかして賢治くんが差し込み直した。(地面に)
すごく不自然だが。


まあなんでもありなのだな探偵社は。


そして結果はお決まりの合格だった。


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ご指摘ありがとうございますm(_ _)m

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