44.どんな気持ちで ページ44
鶯のことが好きなのに、ものすごい罪悪感。
A「ごめんね……私、へんだよね。こんなのだめだよね…。昴さんに悪いよね…………」
私がそう言うと、背後からぬくもりが離れた。
はっ……!
私は自由になった体で慌てて振り返る。
A「…っ……ごめんなさい……!…私、他の男の人の名前出すなんて最低ね………ごめん…ね……」
鶯はいつのまにか起き上がって羽織を羽織っていた。
鶯丸「__いや、そのくらいで怒らないさ。」
にこりと微笑む
鶯丸「少し散歩してくる。」
えっ……
こんな時間に…?夜11時だよ?
A「わ、私も行きます……!」
鶯丸「__来なくていい」
A「……え…」
急いで布団から出たところを鶯に静止される。
…そのまま部屋を出て行ってしまった。
襖が閉まるとシン…と静寂があたりを包んだ。
A「鶯………」
私の声だけが寂しく静寂に響いて消える
鶯に来なくていいって言われちゃった。
「「__Aが好きだ…。主としてではなく、1人の女性として君のことを好いている。」」
言われた時、すっごく嬉しかったなぁ
やっと心が通じ合えたんだもん
なのに、それがいけないことだなんて。
好きな人がいるのに別な男の人と会っているなんて。
私、もっと鶯に好きって言って欲しくて。
私を見て欲しくて。
側にいて欲しくて。
守って欲しくて。
私……
何が不満だったんだろう
私ばっかりわがまま言って。
「「私のこと、好きって言ってくれたじゃないですか!!」」
鶯がどんな気持ちで今日付いてきてくれたのかも考えずに。
そりゃ呆れられちゃうよね
減滅されちゃうよね
あなたは「嫌」って言ったこと、一度もないのにね。
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