【文スト】メイド、始めます【太宰治】

命令2 ページ4

＿＿＿＿＿お仕置きが必要かな？





妖美に笑う此の男………
危険だ



「此方来ないで！怖いｲｲｲｲｲｲｲ‼」

「一寸！ご主人様にそんな事云っちゃァ駄目だろう？お仕置き、2倍になっちゃうよ？」

「悪魔ァ！」



太宰さんの家の中をドタドタ走り回る
スカートが引っ掛かり、本や小物が落ちる



「追い駆けっこの時間は終わりだよ、Aちゃん」

「＿＿＿え」



何時の間に移動したのか………
後ろから私の肩を掴み、抱き締められる
其の時、ほのかに太宰さんの香水が鼻に掠めた



「逃げちゃ駄目でしょ？」

「ひあっ」



耳元で生暖かい息を吹き掛けられ、囁かれる
男性の力は思ったより強く、首の下にある太宰さんの腕のを掴み離そうと試みる
………が矢張り難しかった



「ほら、″ご主人様″ｯて」

「厭ですｯて‼」

「頑固だなぁ〜………仕方ない、奥の手で行こう」



ニヤリと効果音が出る程の怪しい笑みを浮かべる
すると抱き締めていた片方の腕を太股に持って行った




「何ｯ………する、ンｯ………」

「何ってお仕置きじゃないか。″ご主人様″と呼んだら止めてあげるよ」




太宰さんは自分の顎を私の肩に乗せ、太股に伸ばした手を動かす
短いスカートを少し持ち上げ、外側の太股を優しく触る




「やっ………止めｯ………」

「止めないよ？」






＿＿＿さぁ、何処迄耐えられるかな？

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