【文スト】メイド、始めます【太宰治】

命令14 ページ18

「はぁ………今日も散々な１日だった………」






何時もの様に封筒を渡される
其れを渡された後は自室に行き、寝る

明日は太宰さんも私も非番だ

一日中「命令」をされるのだろうか
もう云われずとも目に見えていた

ベッドに入り横になる
………が中々寝付けれない






「何か飲もうかな」





独り言をポツリと呟き、ベッドから降りる
太宰さんはもう寝ているだろうと思い、足音を余り立てないように歩く


カサッ



足元から乾いた音が聞こえた
下を見ると1枚の紙切れが落ちていた






「何此れ………」







綺麗な女性らしい字が其処に書いてあった
携帯電話の番号らしき数字の下には名前が添えられていた

きっと私の知らない所でナンパしてたんだろう
太宰さんはモテるから仕方無い

何時もの事だ、と自分に云い聞かすが心の霧は中々消えない

其の紙切れをビリビリに破いて捨てようと思ったが、何故かポケットに入れた
明日、太宰さんに聞くンだ、ともう一人の私が云っている気がした






「………早く寝よう………」






温めた飲み物を口に運び、喉を潤した
私は満足して又、自室に戻り、深い眠りにつく事が出来た

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