CHERRY. *sho sakurai* (ページ14)

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14.恋愛の神様ページ14

さすがに気になる人の正体は言えないわたしは、翔クンのコトは伏せてモモチャンに話した。

ちょっと会ったことある人と、偶然この前の園長たちの忘年会で会ったこと。

その時に連絡先を聞かれてたまにメールでやりとりをしてること。

そして、その人は友達の好きな人だから本当は友達に打ち明けたいけど勇気がでないこと…。

A「これ以上、メールを続けるのもなんか…ね。」

モモチャンはわたしの話を黙って聞いていたけど、わたしが話し終わるとふぅ…っと短くため息をついた。

モモコ「なんかぁ、友達をとるか男をとるかみたなの、あたし、だぁいっきらーい！」

モモチャンはピンクの頬をぷぅと膨らませる。

A「モモチャンだったら…、どうする？」

と、ききながらビールをひとくち飲む。

モモコ「もっちろん！突っ走ります！」

と、言ってピシッと親指をたてた。

モモチャンって、たまにかっこいいんだよね…。

でも、キミにまだ隠してるからなぁ。

彼が芸能人だってコト。

それでも突っ走る？

いや、モモチャンなら突っ走るか…。

モモコ「センパイ、考え過ぎ！恋愛は頭で動いだって、うまく行きませんよ！」

A「あー！もう！偽善なんだよね？あたしの悩みなんて！」

モモコ「恋愛の神様に至っては、悪いオンナに味方する場合もあるんですよ？」

ニヤリと悪く笑うモモチャンのミョーに説得力ある言葉。

モモコ「だって、センパイもう彼のコト好きでしょ？」

A「え？い、いや、まだわかんないよ？」

モモコ「素直じゃないんだ。なっちゃえなっちゃえ！悪いオンナ♪」

A「い、言うよ！まずはナオに今までの経緯を話すわよ。べつに告白されたワケじゃないし。まだ、抜け駆けって段階じゃないもん！」

わたしは、

モモチャンに言われてナオに話す決意を固めた。