夢見心地_01 ページ2
*
「ねぇ、こんな所で何してんのさ」
あいつとの出会いは学校外だった。
学校でレッスンを終え帰り道
うずくまってるあの子を見掛けた。
『………』
何も言葉を発さない不気味な少女
いや、歳は近いくらいだろう。
すぐいつものように「チョ〜うざぁい」と
言ってやろうと思ったけど相手は身元不明な変人…
下手に触発してはストーキングなど怖い事をされそうだ。
色々考え込んでいると、その女は顔をゆっくり上げ
『いきたい……』
一言だけを呟き、
それと同時に息を飲む自分がいる事に驚いた。
うずくまっていた女はこの俺でも認めるほど
綺麗な顔立ちをしており、
こんな外でうずくまってるのが
不似合なくらい美人だったのだ。
意外な事実を処理し、俺は返す言葉を考える。
確か「いきたい」って言ったよな…
「…どこに行きたいのさ
ま、連れて行ってあげる保証なんか無いけどね。」
出会って3分、どうして柄にもなく俺は
この女に喋り掛けたのだろう…
らしくも無い行動に反省しながらも
俺の心の傍らには好奇心が芽生えていたのも事実
この奇妙な美少女についてもっと知りたいと
少しばかり思っていた。
『どこかに行くのじゃなくて、私は生きたい______』
はっきりとそう言うと
彼女は手の平に指で“生”という字をなぞる
あぁなるほど…最近よくいるメンヘラとやらか。
あるあるな事情に少し肩を落とす俺
不覚ながら少々こいつに期待過多し過ぎた。
でもこの時、俺は破片のようなこの子に興味津々だった。
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ゆめゆら。(プロフ) - ゆあさん» 勿体無いお言葉です、甘々のハッピーエンドよりこういう話の方が私には綴り易いです（笑）ありがとうございました。 (2016年4月2日 10時) (
レス) id: 4e91be757d (このIDを非表示/違反報告)
ゆめゆら。(プロフ) - 菫さん» 読んで頂きありがとうございました* (2016年4月2日 10時) (レス) id: 4e91be757d (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - とても感動しました！ゆめゆら。さんの作品はどれも素敵なものばかりで、いつも楽しみにしています。 (2016年4月1日 10時) (レス) id: a2e2f69fa3 (このIDを非表示/違反報告)
菫 - 更新楽しみです！頑張ってください！ (2016年3月31日 21時) (レス) id: 01be289194 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめゆら。
| 作成日時：2016年3月31日 17時
