No.9 ページ10
貴方side
なんでこんな流れになったの、本当に面倒そして厄介でしかない
『お前のせいで最悪だよ、なんであんな嘘つくの』
ラーメン屋から出て当然の如く隣を歩いてついてくる沖田を睨む
私は絶対忘れないぞ、あの時のあんたの黒い笑みを
「別に良いじゃねーかィ、そんなイライラしなさんなって」
『誰のせいでイライラしてると思ってんの!?』
はあ、もうこれからは別のとこ行きつつあそこの店に行こう...じゃないと行くたびに
『...はぁ』
「幸せが逃げるぜ」
『もう手遅れだよバカ』
ポケットの中の小銭をちゃりんちゃりんといじりながら歩き続けていると後方から私達以外数人の足音が近づいてきているのがわかった
近づいては止まり、近づいては止まり、を繰り返してる
『沖田、後ろのストーカーたちはあんたのお客じゃないの?』
「俺ァあんな殺気ムンムンの客はごめんだ、お帰り願いてェところでさァ」
ちらっと後ろに視線を向けてみれば、まあむさ苦しそうな男どもが10人程
『面倒だけど、
「その言葉はありがてえが軍人さんの手を借りるほどではねーよ、離れたとこで気楽に見てろィ。パパッと片付けてやっから」
『りょーかい、んじゃ頼んだよ。お巡りさん』
「へいへい」
刀を鞘から引き抜く金属音を耳にしつつ、少し離れた民家の壁に背中を預け胡座をかいて座り込む
そして、少しの沈黙の時間があって
『…それにしても』
本当、きれーな戦い方するもんだ。荒々しさも含んでて、どっか舞を舞ってるみたいな滑らかな太刀筋
ちょっと、ちょっとだけだけど
『カッコイイとこあんじゃん』
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2016年10月2日 22時