No.5 ページ6
*
ガラッ
『ごめんよ沖田、待たせた』
「待ちくたびれたぜ」
『・・・えらく正直なことで』
腕いっぱいに抱えたお菓子と飲み物を床に置いて、座布団に座る
ポテチを開けて食べ始めた瞬間にいきなり目の前の沖田が何かの書類を広げた
「ポテチ食いながらでもこれに目ェ通してもらいてえんだが」
『・・・・武器の支援要請書?』
「へい」
ポテチをバリバリ口に放り込む彼をチラッと見て、視線を書類に戻す
手榴弾、ロケットランチャー、C4爆弾かァ
『沖田君よ』
「何でィ」
『この武器はいったいいつ使用するものだ?理由によっては要請を受け入れられないからね』
立ち上がって伸びをしながらこう返す
書類を一応受け取ったけど・・・そんなに渡せないから無理だ
「何でダメなんだよ、ここは軍隊だろィ?俺達みてーな芋侍よりゃ高度な武器たくさんあるはずだろーが・・・それをお前たちだけで独り占めはひでェぜ」
立ち上がった私に目線を合わせるように彼も立ち上がり私の目を見つめてくる
そんな彼の肩をポンッと叩いて障子に手をかける
『そんな屁理屈言われたって貸さないよ・・・ほら、レクリエーションは終わりだ、会議室に戻ろう』
「屁理屈なんかじゃねえや・・・・お前ェさんの顔見てると俺達に武器貸したくねえみてえだけど・・・なんか、貸せねえ理由でもあんのか」
「話を聞くときはこっち向きやがれ、Aさんよ」と無理矢理向きを変えられた私は彼と向き合う形になる
なんだ、このラブコメみたいなの。つーかいきなり名前呼び
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2016年10月2日 22時