【ヒプノシスマイク】姐御のお通りだ

Stage.15 ページ15

side:45 rabbit









「へぇ、毒島は料理が得意か。俺もだ」

「そうか。小官がアジトにしているキャンプ地では新鮮な食材が手に入るから、今度招待させてほしい」

「り、理鶯！彼女にあのキャンプ地までの道のりは、少々遠いのではないですか！？今度、左馬刻の家でしましょう！食材は"私が"！準備しますので！」





何が何でも理鶯のゲテモノだけは食わせられねぇ！
あれ食って正気なんて保てる訳がねぇ！！
世界的企業の社長が謎の死を遂げたなんて笑い話にも出来ねぇぞ！？

ここは兎に角ゴリ押しで…！





「しかし、多忙な煌夜殿には精力をつけなければ…。安心しろ、森ではタンパク質が豊富な虫や鳥は沢山居る」

「あ゛〜〜、そう！今度はお酒に合う物を作って差し上げましょう！！今回は煌夜さんが飲めませんでしたし、左馬刻も寝てしまっているので後日3人で相談を！」





虫や鳥に安心出来る訳ねぇだろうが！！
今まで俺と左馬刻が何度ぶっ倒れたと思ってるんだ！？

ここは一旦話題を逸らして、また今度話し合いの時に左馬刻も入れて阻止すれば…！





「毒島は虫を調理出来んのか？」

「あぁ、普段からよく食している」

「ほぉ、サバイバル生活は伊達じゃねぇか…。入間、気ぃ使ってくれたのは感謝だが、俺には必要ねぇぞ」

「え、いや、しかしですね……」





頼む！間違っても食うなんて言わないでくれ！
最悪俺と左馬刻が代わりに生贄に……………駄目だ、言い出せる自信がねぇ…





「虫なら旅してる間にしょっちゅう食ってたぜ？」

「…………は？」

「そうなのか？」

「コウモリやらワニなんかもよく食ったモンだ。だから毒島のサバイバル料理も俺はイケると思うぞ。それに俺もこう見えてサバイバル経験者だ、今も身体は衰えてねぇ」

「…は、はは……そう、ですか……」





駄目だ…これはもうどう頑張っても止められねぇわ…
左馬刻、すまねぇ…





「それでは明後日はどうだろうか？昼食を馳走したい」

「明後日なら空いてる。楽しみにしてるぜ」

「ハァ……」





不安しかねぇ…









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