２年は明日も元気です【白鳥沢】

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「これ……俺もやらなきゃダメか？」


花巻や松川は乙女ゲームのセリフを検索して難なくクリア。


金田一は顔を真っ赤にしながら、


『お、俺の……

心臓(ハート)が運命の相手(ディスティニー)は君だって叫んで(シャウトして)いるんだ！
』


と新たな世界への扉を開いた。


かわいそうに。


そして、岩泉ただ１人が残った。



「あっれー、逃げるの？ｲﾜﾁｬｧﾝ」


「うるせぇクソ川。」



及川に挑発されるとなんだかんだですぐ乗ってしまうのが、

岩ちゃんの唯一の欠点だと思うんだ。



かと言ってセリフ選びが上手いわけでもないので、



「っと……その。


白鳥沢だけじゃなく、コッチの部員まで支えてくれてありがとな。


感謝してる。」



イケメンなセリフ、というか

イケメンのセリフ、を言った。


「やばいやばい！惚れてまう！！」


毎度のことだが、源さんはこの手のに弱い。


牛島さんもそうだが、

飾り気のない言葉に惹かれやすい子なのだ。




「……A、諦めろ。


お前みたいなクレイジーに岩泉さんは高望みすぎる。」



「そうだよね……


岩泉さんには及川さんレベルのイケメンじゃないと……」



次の日から源さんはｲﾜﾁｬｧﾝから及川と同等の扱いを受けた。


ちなみに、呼び方はドテッパラ！だった。

事件があると１番不憫なのは金田一→←.

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