２年は今日も元気です【白鳥沢】

温泉 ページ9

｢ついに、我々の季節がやってくる……｣

｢一年に一度の戦争か｣

｢そう、球技大会。｣


毎年三人揃ってクラスが違う。

それにバレー部のためバレーに２人は出られない。


｢｢｢やっぱ卓球に限るよな！！！｣｣｣


ちなみに源さんは中学時代バレー部だったのでバレーに勧誘されるが、

太一と賢二郎をボコボコにしたいがために断るのだった。


｢去年は川西の優勝だったからなぁ……｣


｢あれは技術というよりさ、

女子だったらあの目見たら逃げてくでしょ｣

｢そうそう、

太一めっちゃ卑猥な目するよね。｣


川西太一の目を見ると妊娠させられる、

という噂まで立つほどだった。


｢今年は正々堂々実力勝負で行こうよ｣

というAの提案に

｢でも、練習する機会なんて無くね？

卓球台は卓球部しか使えないし。｣

と白布が答えると、


｢温泉行こう！！！！｣


とAが言ったので、温泉行きが決定した。

誰も、

卓球だけのために！？

とは言わないのがこの集団だ。

白鳥沢は球技大会と文化祭がまとまってあり、その前後は準備などで部活動もなくなる。


｢ちょうど、休みになるし泊りがけで行けるねー｣


｢俺らはいいけどさ、

Aは親にまさか男子２人と行くって言うのか？｣

と白布が問いかけると、


｢大丈夫だよ、

白布と行くって言うから。

うちのマミー、賢二郎のこと女の子だと思ってるから。｣


普段死んでいる表情筋がさらに死んだ瞬間だった。


｢あ、ちなみに太一は賢二郎の彼氏だと思われてるから。｣


更にもう１人の表情筋も凍りついた。

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