２年は今日も元気です【白鳥沢】

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何故かあった光るブレスレットをつけてご機嫌なAと、


まだ見ぬ昆虫にワクワクする少年二人。


仕掛ける木を見極め、ストッキングを吊るした。


「明日にはストッキングいっぱいのヘラクレスオオカブトだ！！」


それはそれでホラーだろう。


その時、木がガサガサと鳴った。


「お！さっそくヘラクレスオオカブトか！」


と白布は網を構えた。


川西は何箇所かできた虫刺されを掻きながら茂みを見つめた。



「あっれー、２年どもジャーン」


しかし出てきたのはモンスターだった。

それも、ただのモンスターではなく、ゲスモンスター。


「お前ら、何やってんだよ」


そして、夏の風物詩。セミ。


「なんだカブトムシじゃなくてセミか」


とため息をつく白布に、


「いっそセミだったって構わん！」


と襲いかかるA。


「ｲﾔｧｧｱｱｱｱｱｱｱｱ」


と七日で終わる生命の断末魔を聞こえないふりをする川西。


「見てよこれー、捕まえちゃった！」


と天童さんは籠いっぱいのカブトムシを見せつけてきた。

羨ましい、という表情の３人。

そんなことより、


「なんで瀬見さん光るパジャマ着てるんですか」


ここまでセンスがないとは誰も思わなかった。

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