【pkmn】幼馴染が怖い件【sv】

見慣れた顔 ページ43

あんまりに驚いてるらしいペパー君はゴシゴシ2回は目をこすって、目に涙をためてマフィティフの首元に抱きついて激しく撫で回し始めた。

「ぐっ、ぅっへへ…つぶらすぎて開いてんのか一瞬わかんなかったぜ！
やっぱスパイスの効果は絶大だな！！1個目のスパイスでもマフィティフの手足がほんのり暖かくなってよ…すげぇなぁ」

「よがっだねぇ…！！うぅっ…！
あと3つあるもんね、もっともっと元気になれるよぉー！
うわぁぁん！感動だねAさぁぁん！！」

『うん。本当に良かった…スパイスは効いてる。
全部集めればきっと前みたいに、ね』

マフィティフに寄り添うペパー君ごと抱きしめるストリンダーに微笑んで、傍に寄るコライドンの首元を撫でてやる。
そうだ、まだ集まり始めでこんなに効果があるんだから5つも食べたら前よりも元気になるんじゃないかな。

「よし、じゃあ引き続きスパイス集め宜しくなアオイ、A！」

「うん！！ササッとジムとスター団解体してレベルアップしてくるよ！！
そうと決まれば行くよコライドン！！ダーーッシュ！」

『え、もう食べ終わっえ！？はやっ』

「前回も気づいたら食べ終わってたんだよなぁ。
早食いは体に悪ぃって言ってやんねぇと…」

『お母さんみたいなこと言ってる…』

「そこは父ちゃんだろ！？」

裏拳で突っ込んでくるペパー君をかわしてにがスパイスいりサンドウィッチにかぶりつく、うぁぁ苦い…っ！でもなんか癖になる味だ！！

ギュッとよる眉間を隣から伸びる指にグリグリされてそっちを向けば情けなく眉を下げるペパー君がいた。

『…どしたの、喜ぶ顔にしてはブサイクだよ？』

「失礼過ぎだろ。
…いや、1つ目で効果はあるって確信してたんだけどそれでも2つ目もそうとは限らねぇってどっかで思ってたから。
安心したら、なんか…」

『んもー！甘えベタか！？私の胸で良ければ使いなよ！
どうせ洗うし1人分の涙くらい増えたって変わんないよ！』

「ぐぇっ！うっ、強引すぎだろぉ…っ！
くそ、なんでそんな男前なんだよォ」

『イケメンだからね、しょうがないね！』

「台無しじゃねぇかっ」

見慣れた泣き顔でも男の子としては見せたくないみたいだから、ペパー君の首に腕を回して抱き込むようにして胸を貸してあげた。

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