解放 ページ26
それでもこの地上だけでなら、彼1人庇いながら戦える程には強くなれたと思ってる。
「なぁこういう事サラッと言う癖に好きじゃねぇって言われるんだぜ?どう思うよ」
「うーーーん、鈍感最高?」
『まぁ、何にせよここまで来てくれたのは嬉しいよ。
ブリムオン、お迎えも来たからそろそろ外に出ないと』
「ムゥ!ムゥウ!!」
『…そうだね、また悲しい事も辛い事も外には沢山ある。
でも私の相棒達も、ここまで来てくれる友人も居るからなんとかなる気がするんだ』
ブリムオンの触手からそっと離れてペパー君の腰に回る私のボディバッグをいつもの定位置につけ直しながら相棒のストリンダーの横に立つ。
『それでも私を外に出したくないのなら
勝負で白黒つけようよ!』
「ムム、ムォオオンッ!!」
「っすげぇやる気出しちまってんじゃねーか!」
『大丈夫。
彼女は強いけど私の相棒達が負けるほどじゃないから』
「ヒュー!流石私の推し!どこまでもカッコイイー!!」
おかえりと言われてるように突き出されるストリンダーの左手に右の拳をぶつけながら、いつもは目深く被る帽子を上げる。
荒れ狂うブリムオンに狙いを定めて、相棒達は一斉に勝負を仕掛けていった。
_____
結果としては本当に、実に呆気なくブリムオンは倒されてテラスタル結晶は壊れた。
投げ出されるように外へ解放された私達はいつの間にか草原に寝そべっていて、気持ちのいい風が頬を撫でていく。
『あー…風気持ちいねぇ…』
「いや呑気ちゃんか」
『いたっ、チョップはなしでしょチョップは!』
「うるせー、オレ達がどんだけ心配したと思ってんだよ。
結局あのブリムオン捕まえちまって、またサイコパワーで操られても知らないからな」
「そしたらまたペパーの愛の力で戻してあげるんだよね?
わかるわかる」
『「いや分かるなわかるな」』
愛の力とか言われてもいまいちピンと来ない。
確かにペパー君は私を好きな子だって言ってたけど、それは私以外の異性とあまり遊んだことがないからじゃ?
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ユキワラシ(プロフ) - ごーやちゃんぷるさん» 初コメありがとうございます!大好きだなんて言っていただけて大歓喜です!!再開後もご期待に添えるよう頑張ります!(´∀`) (2023年1月10日 21時) (レス) id: c5899b6e8a (このIDを非表示/違反報告)
ごーやちゃんぷる(プロフ) - ついに本格的に再開ですかね?!初コメ失礼します!主人公ちゃんとペパー君の絡みとかアオイちゃんとの絡み大好きです!これからも無理しない程度で更新してくれると有り難いです!頑張ってください! (2023年1月10日 21時) (レス) @page22 id: 83514816a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキワラシ | 作成日時:2023年1月4日 23時