真夜中ルガルガン ページ3
ボーッとヘルガーに身を任せていると、急に背筋を這うような悪寒が走った。
それを感じとったらしいヘルガーは急角度で右へ曲がり、後ろからの刺客を視界に入れる。
『こんな所にルガルガンか、昼間から真夜中の姿なんて珍しい』
血走った目でこちらを睨みつけるルガルガンは、どうも余裕がなさそうで気が立っているらしい。
多分この辺りを縄張りにしている、もしくは群れから離れた個体なのかな。
『ヘルガーは私を乗せて疲れてるだろうしなあ。ジヘッド』
「ｷﾞｬｯｷﾞｬｵｯ!」
『うん、楽しんできてね。
仲間になってくれるといいんだけど』
ボールから飛び出したジヘッドは最近モノズから進化したんだけど、増えた頭といつも喧嘩して傷だらけになってる。
まぁ、戦闘中は協力してるみたいだからいいか。
素早い身のこなしでかくとうタイプの技を繰り出してくるから気が抜けない。
うーんやっぱりこの子随分強い、というか戦闘慣れしてる。
まさか、捨てられた子？
そんな事をする人なんて居るのか。でも真夜中ルガルガンはイワンコ進化系統の中で1番気性が荒くなるイメージがあるし、飼えないと思われた可能性は無くはない。
『…ジヘッド、戻って』
「ｸﾞｫ?ｷﾞｭﾙﾙ」
『んーいいから、危なくなったらお願いね』
ヘルガーから降りる私の近くへ戻るジヘッドにキズぐすりを吹きかけて体力を回復させて、次にジヘッドとの戦いで傷ついたルガルガンに近づく。
まぁ攻撃した手前、凄く唸られてるけど気にしない。
私を切り付けようと手を振りあげて爪を向けてくるのを無視していいキズぐすりを吹きかけた。
『突然襲いかかってきたからとはいえこっちもボコボコにしてごめんね』
「グルルルッギャア！」
『怖がらないで、体調は大丈夫？
お腹がすいてるならピクニックにするけど、一緒にどう？』
「ｸﾞｫﾝ!ｶﾞﾙﾙｯ」
ビュッと飛んできた爪が私の頬を少し引っ掻いていったけど、その後彼がびくりと肩を揺らして顔を歪めたのが見えた。
『痛くないから大丈夫、ほらおいで。
私のサンドウィッチ形は悪いけど美味しいんだからね』
震える手を優しく引くと次は抵抗すること無く着いてきたので一緒にキャンプをして、ボール遊びをすることにした。
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ユキワラシ(プロフ) - ごーやちゃんぷるさん» 初コメありがとうございます！大好きだなんて言っていただけて大歓喜です！！再開後もご期待に添えるよう頑張ります！(´∀`) (2023年1月10日 21時) (
レス) id: c5899b6e8a (このIDを非表示/違反報告)
ごーやちゃんぷる(プロフ) - ついに本格的に再開ですかね？！初コメ失礼します！主人公ちゃんとペパー君の絡みとかアオイちゃんとの絡み大好きです！これからも無理しない程度で更新してくれると有り難いです！頑張ってください！ (2023年1月10日 21時) (レス) @page22 id: 83514816a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキワラシ | 作成日時：2023年1月4日 23時
