検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:45,603 hit

その声は届かない ページ20

ピチャンと頬にはねた水が思いのほか冷たくて案外スッキリ目が覚めた。
どのくらい寝ていたのか、ここがどこなのかも分からない。
見渡す限りのテラスタル結晶と多分私を絞め落としたブリムオンの横顔だけが見えた。

『…ここは、アナタはこの前のブリムオン?』

「!ムゥウ!ムゥムゥ!」

『うわっいて!あーあー!
また締付けるのは勘弁して!アレ痛いんだよ!』

「ムウ?」

『そう、力加減してくれるなら別に幾らでもそうしてていいから』

抱き締める力を緩めたブリムオンの頬を撫でると喜んでいるかのように擦り寄ってくる。
別に私は野生ポケモンに好かれやすい訳でも無いんだけどなぁ

『なんでそんなに好かれてるのかはわかんないけど
私外でやらなきゃいけないことがあるんだ。
だから出して欲しいんだけど、ダメかな?』

「むぅぅ…」

『あー、そう。ダメなのね…。
ていうか私の持ち物全部あそこに置いてきた感じ?』

ニッコリ笑う顔は当然だと言ってるようだった。
て事は今私丸腰でポケモンと対峙してるの?うわぁどうしよ…ストリンダー達大丈夫かな。

置いていかれたことは仕方ない。
あの子達なら何とか自力で助けを呼んでくれそうだし、気長にこのブリムオンと接して待とうか…?

「ムゥ♪」

『え、手を握るの?いいけど』

「フ、フフッ」

『っ、なに…やめてっ頭いたいよ…!』

言われるがまま触手の手を握ると彼女は怪しく笑って私にサイコパワーを浴びせてきているようだった。

頭の中をぐちゃぐちゃに掻き回されてるような感覚に背筋が粟立つ、何か、忘れたくないものを消されそうで怖い!

『いや、いやいやっ痛い!やめてよ…っ!』

助けて、誰か助けて!

『ペパー…』

遠のく君を→←ブリムオン



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
174人がお気に入り
設定タグ:pkmn , ペパー , ポケモンSV
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユキワラシ(プロフ) - ごーやちゃんぷるさん» 初コメありがとうございます!大好きだなんて言っていただけて大歓喜です!!再開後もご期待に添えるよう頑張ります!(´∀`) (2023年1月10日 21時) (レス) id: c5899b6e8a (このIDを非表示/違反報告)
ごーやちゃんぷる(プロフ) - ついに本格的に再開ですかね?!初コメ失礼します!主人公ちゃんとペパー君の絡みとかアオイちゃんとの絡み大好きです!これからも無理しない程度で更新してくれると有り難いです!頑張ってください! (2023年1月10日 21時) (レス) @page22 id: 83514816a4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユキワラシ | 作成日時:2023年1月4日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。