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ブリムオン ページ19

その後は何か言いたそうなペパー君達に背を向けてその場を離れた。
あのままいたら絶対喧嘩する気がしたから仕方ないね。

『ルガルガン、ドラミドロ今日はお疲れ様。
すぐポケモンセンターで元気にしてもらおうね』

答えるように揺れるボールを撫でて、大きく溜息を吐き出す。
集中力を使いすぎたのかフラフラする足に困っていると、何処から現れたのかまたガケガニがこっちを威嚇している。

さっきの群れの残りか、ドラミドロ達はもうほとんどPPが残ってないしストリンダーに任せようか。

『っ、あぁもう。踏ん張り効かない…っ!』

ボールを投げようにも狙いも定まらない。
モタモタする私に好機と思ったらしいガケガニはこっちにいわおとしを繰り出してきている。

頭上からパラパラと降る小石を躱して物陰に身を隠し、ん?なんか柔らかい?

「ムゥウ…」

『!げぇっブリムオン…!?』

「ムォオン!」

思い切りブリムオンの体に寄りかかった事に怒ったのか、それともうるさくした事に怒ってるのか。
一際大きな声を上げて彼女は私に向けて放たれたいわおとしをサイコカッターらしきもので薙ぎ払い、ついでにと言わんばかりにガケガニを遠くへ飛ばした。

『え、えっとごめんね急いでたとは言え驚かせちゃったね。
どこか怪我は?て言うかなんでこんな所に』

そっと息を吐いて気持ちを落ち着けてから彼女に問えば、じっとこちらを見るだけで何も返しては来なかった。

少しの間無言で見つめあっていたけど、特に何もしてこないのでそっとしておこうと立ち上がる。

『本当にごめんね
じゃあ私は行くからゆっくり休んでぇ!?』

「ムゥウ♪」

『いだだだだっ何?え、本当は怒ってる?
締め付け激しっうぇ…っ!』

ギチギチと言いそうなほど締め付ける彼女の顔はニッコリと笑顔だ。
苦しい、意識飛びそう…!

背骨を折られるんじゃないかって力で抱き締められて、意識が朦朧として来た所でふっと力が緩んだ。
ずり落ちる私を今度は優しく抱きしめたブリムオンはあやす様に私の頭を撫でている。

「ムゥムゥ♪」

『はぁ、えぇ?…全然、意味わかんない…』

なんだか、ペパー君とも仲直り出来なさそうだし頑張る必要も無いし…どうにでもなれって気持ちで意識を飛ばした。

その声は届かない→←ヌシ一体目



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ユキワラシ(プロフ) - ごーやちゃんぷるさん» 初コメありがとうございます!大好きだなんて言っていただけて大歓喜です!!再開後もご期待に添えるよう頑張ります!(´∀`) (2023年1月10日 21時) (レス) id: c5899b6e8a (このIDを非表示/違反報告)
ごーやちゃんぷる(プロフ) - ついに本格的に再開ですかね?!初コメ失礼します!主人公ちゃんとペパー君の絡みとかアオイちゃんとの絡み大好きです!これからも無理しない程度で更新してくれると有り難いです!頑張ってください! (2023年1月10日 21時) (レス) @page22 id: 83514816a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキワラシ | 作成日時:2023年1月4日 23時

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