第2期宝探し ページ16
アオイちゃんとの出会いから早いもので幾つ月が経ち、またこの学園に宝探しの時期がやってきた。
勿論私も例に漏れず学園を旅立つ訳だけど、さてどうしたものか。
『アオイちゃんがペパー君とスパイス集めに行くなら
私は表立って手伝う必要ないしなぁ』
「ルガァ？」
『別に落ち込んでるわけじゃないよルガルガン。
不貞腐れてる訳でもない、けど…必要ないって面と向かって言われたら立ち直れなさそうなだけ』
「アギャ？」
『ん？ぇ、でか…っうそちょっとまっぁあ！？』
「ギャオン！？」
ぼんやりカフェのテラスでアオイちゃんの取り合いを始めるネモとペパー君、それからスマホロトム？を眺めていたはずなのに気付けば赤いモトトカゲのような子に絡まれて…
いや拉致ですね！？ちょっと待って欲しい、そっちペパー君いるじゃんやめ、やめっちからつっよ！！
「ギャアンス！」
「あっコライドンどこに行って…！？？Aさん！？なんで、えっ最高のプレゼントすぎるでしょコライドン好き！」
「Aってば最近振り回されっぱなしじゃない？」
『…別に、好きでこうなったわけじゃない。
あの、そろそろ離してもらえる？』
「ギャッス！」
『あぁそう、いやなのね…ルガルガン！！』
掛け声に反応してか、それより前からか。
相棒のルガルガンは私を銜えるコライドンとやらに鋭い爪を振りかざす。
驚いたらしいコライドンは慌てて私を離して身を翻し、いや放り投げられるんかぁーい！
「！Aー「Aさん危ない！」
慌てたアオイちゃんが駆け寄ろうとしてくれてるけど手で制してルガルガンに任せれば、きちんとキャッチしてくれた。
流石うちの子、賢い。いい子いい子してやろう。
『はぁ、なんか邪魔して悪いね。
まぁ宝探しの期間は長いんだし、アオイちゃんの好きなことから始めればいいんじゃない』
「え、Aもしかして聞いてた！？」
『こんな広場の真ん中であれだけ騒いでれば嫌でも目に付くでしょ』
「関係ねぇだろ。…オレは先に東門から向かってるから、アオイも早く来いよな！」
「え、えぇ！？ちょっとペパー…行っちゃった」
関係ないかぁ、そうか。彼の中ではもう私ってそう言う存在なんだ。
「？…A、大丈夫？」
『べつに、なんともない…じゃあ私もそろそろ行くから』
ギュッと心臓を掴まれたような痛みが走るのを無視して、新しく買った帽子を目深く被って東門をめざした。
仲直り、出来なさそうだな…。
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ユキワラシ(プロフ) - ごーやちゃんぷるさん» 初コメありがとうございます！大好きだなんて言っていただけて大歓喜です！！再開後もご期待に添えるよう頑張ります！(´∀`) (2023年1月10日 21時) (
レス) id: c5899b6e8a (このIDを非表示/違反報告)
ごーやちゃんぷる(プロフ) - ついに本格的に再開ですかね？！初コメ失礼します！主人公ちゃんとペパー君の絡みとかアオイちゃんとの絡み大好きです！これからも無理しない程度で更新してくれると有り難いです！頑張ってください！ (2023年1月10日 21時) (レス) @page22 id: 83514816a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキワラシ | 作成日時：2023年1月4日 23時
