悪い噂 ページ30
ところどころ言葉を詰まらせる先輩の話をまとめるとこんな感じ。
いじめっ子達を全員追い出したあとも教頭やその取り巻きがスター団を吊し上げようとして、彼らのことを不良集団に仕立てあげようと噂を流したりしたそうだ。
その結果いじめっ子達を追い出しただけなのにスター団がいじめの主犯だとか、学園を乗っ取ろうとしてるとか言われ始めてやっぱり居心地は悪いまま。
「事が大きくなりすぎる前にって、マジボスがA君といじめっ子の乱闘事件の時の映像をばら撒くぞって教頭を脅したんだけど」
『え、そんなのあるの？』
「街頭監視カメラをハッキングして入手したらしいよ。
あぁごめん！勝手に君の傷を利用するみたいなことして！」
『まぁあれは嫌な思い出だけど、いい事に使われたならいいですよ。話の流れ的に教頭は追い出せたんでしょ？』
「……うん、教頭は学園を去ったし校長も責任を取って全学年の先生全員と学園を去ったよ」
『そっか…じゃあスター団以外は何事もなく過ごしてる訳ね』
「そうだね、新しい先生も入ったし心機一転って感じっしょ。」
『それなら噂の真相なんてすぐにわかるでしょ、救われた子達も居るし！
先生達だっていい人なんでしょ？』
「はは、それがそう上手くも行かなくってさ…ボクらのやった事や君の事件の事は教頭が隠蔽したらしくて誰も何も知らないまま」
マジボスも団を解散しようって一方的に行って連絡も取れなくなっちゃってさ。
どんどん視線が落ちて床を眺める先輩は、何だかいつもより頼りなくて寂しそうだった。
その傍には心配げにボールからでてきたコマタナが寄り添ってる。
『うーん、それで先輩は団を抜けるの？』
「うぅん。だってスター団はボクにとって宝物だもん。
マジボスが戻ってくるまで待ってるつもり」
『そう、ならきっと他の子達も同じ気持ちだろうし問題ないね！
じゃー先輩がすることは？』
「え、えぇ？ボクがする事？」
ぱちくりと瞬きする先輩とコマタナに、ニッカリ笑ってピースサインをつくる。
『誰がスター団を潰しに来ても耐えられるように
強くなってなきゃダメじゃん！』
「…そ、そういうもん？」
『そーゆーもん！コマタナだってやる気満々だし
てか先輩の手持ちはどんな感じなんです？』
胸を叩くコマタナの頭を撫でてやってから先輩にニコニコ話を振れば、驚いた顔をした後自慢げに手持ちを紹介してくれた
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ユキワラシ(プロフ) - ﾁｬﾝさん» コメありがとうございます！最高だなんて大変励みになります。今後もお楽しみいただけると嬉しいです！ (2023年1月4日 17時) (
レス) id: c5899b6e8a (このIDを非表示/違反報告)
ﾁｬﾝ - 最高ですありがとうございます大好きです！ (2023年1月3日 3時) (レス) @page45 id: 20137c8c3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキワラシ | 作成日時：2022年12月16日 11時
