バトル特待生 ページ16
荒れる心が顔に出てるのか、向かいに座るピーニャ先輩は可笑しそうに笑った後申し訳なさそうに眉を下げた。
「ごめんね、本当ならなんとかしてあげたいんだけど先生達もあんな感じだし。
…僕もそろそろ生徒会長じゃなくなっちゃうから、何もしてあげられなさそうかな」
『えっ、辞めちゃうんですか？』
「ボクってここの校則を作ったりしちゃったんだけど
それが皆には不評で反感かっちゃったみたいでね」
『あー…襟足3センチとか』
「そ、他にもいろいろ細かいこと言い過ぎちゃったみたい」
アハハと乾いた声で笑う先輩は、初めて校門であった時よりも全然元気がなくなっちゃってるように感じた。
きっとクラスとかで散々何か言われたんだろうなぁ。
「でもA君は優しいね。友達のためにあんなに怒っていじめっ子にも立ち向かうんだから」
『それはまぁ、何も知らない子に好き勝手言われるのは気分悪いですし』
「うん、そんなに想われる友達が少し羨ましいよ」
『…でも、あの子を庇うとそれが周りには面白く見えるのかな。
私が庇うと余計にペパー君が笑われちゃうのかなって思うとどうしたらいいのか』
「うーん、難しい問題だね。
あぁいう子達はなんにでもつっかかってくるし」
腕を組んで悩ましげに唸るピーニャ先輩に肩を落とす
やっぱりどうにも出来ないものなのかな。
「確かA君はバトル特待生なんだよね」
『えぇまぁ、あんなの誰でもなれると思うけど』
「いやいや凄いことだよ？
んー、よし！じゃあ片っ端からバトルを挑むのはどうかな？文句も言えないくらい打ち負かしちゃうとか」
『んん？そんな事で大人しくなりますかね？』
「あの子達は大人しい子や弱い子をいじめるんだよ。
だから打ち負かしちゃえば文句も言えなくなるんじゃないかな」
あっけらかんと言い放つピーニャ先輩に目が丸くなる、いやそんな事でいいならやるけど。
あんな子達に負けるほどうちの子たち弱くないし。
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ユキワラシ(プロフ) - ﾁｬﾝさん» コメありがとうございます！最高だなんて大変励みになります。今後もお楽しみいただけると嬉しいです！ (2023年1月4日 17時) (
レス) id: c5899b6e8a (このIDを非表示/違反報告)
ﾁｬﾝ - 最高ですありがとうございます大好きです！ (2023年1月3日 3時) (レス) @page45 id: 20137c8c3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキワラシ | 作成日時：2022年12月16日 11時
