登校 ページ12
バトルは張り切り過ぎたモノズが暴れまわって引き分けのような形で終わっちゃった翌日、私達は揃ってオレンジアカデミーに向かっている。
「はぁ、オレンジアカデミーって
なんであんな上の方にあるんだろーなぁ」
『はぁ、はぁっこんなに長い階段毎朝登りたくないっ』
「いやAお前、体力無さすぎちゃんだろ」
『プラトタウン付近の丘で走り回ってたくらいじゃそんなに体力つかないからね？』
フゥフゥ言いながら登る私の隣で呆れた顔をするペパー君は、全然息は切れてない。
確かに体格に差は出てきてるけどそんなに体力ないはずないんだけどなぁ。
「おはようございます！！」
「うぉわ！？い、いきなりの大声はびっくりちゃんだぜ？！」
「あぁごめんね！朝の挨拶は元気良くって決まってて。
君たちは新入生かな？」
『はい、今日からアカデミーに入ります！』
「そうなんだね。ボクは生徒会長のピーニャ。
何か分からない事とか困った事があったら
何時でも声かけてよ！」
そう言ってにっこり笑うピーニャさん？先輩？は
目付きは怖めだけど、とっても優しそうに見える。
「あっ、それとそっちの君！その襟足は校則違反になっちゃうから、髪を切るか結んでね」
「はぁ？…そんなに長くねぇと思うけど」
「そうかな？3センチ以上ある様に見えるけど」
「3センチって、細かいちゃんだな」
『まぁまぁ、ほら髪ゴムなら私の貸すから！
じゃあピーニャ先輩失礼しますー！』
どんどんペパー君の声のトーンが下がっていくから、早めに彼の背を押して門をくぐった。
「A、オレあの生徒会長むりかも…」
『いやそんなしみじみ言われても、いい人だと思うよ？』
後ろの方で元気に声をかけているピーニャ先輩を振り返って見つめるけど、やっぱり他の生徒も嫌そうに彼を通り過ぎている
「なぁ」
『うん？なぁに』
「あの生徒会長のこと気になるちゃんな感じ？」
『気になるって言うか
この学園の空気あんまり良くないなぁって思って』
「ふぅん、オレにはよくわかんねぇや」
そのままスタスタと学園内に入って行ってしまった、なんでちょっと不機嫌になっちゃった？
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ユキワラシ(プロフ) - ﾁｬﾝさん» コメありがとうございます！最高だなんて大変励みになります。今後もお楽しみいただけると嬉しいです！ (2023年1月4日 17時) (
レス) id: c5899b6e8a (このIDを非表示/違反報告)
ﾁｬﾝ - 最高ですありがとうございます大好きです！ (2023年1月3日 3時) (レス) @page45 id: 20137c8c3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキワラシ | 作成日時：2022年12月16日 11時
